2023.07.17

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「犬材」不足?高齢化の波がこんなところにも…期待の「新星」が審査に挑む

ここ数年、いろいろな場面で「後継者不足」が課題となっていますが、犯罪捜査などで活躍する警察犬も例外ではないようです。

7月4日、北海道北見市で行われた嘱託警察犬の審査会。

道警が民間に警察犬の指導を委嘱する「嘱託警察犬」は、任期が1年間のため、毎年審査会を開いて合否を判断します。

今年は10歳のオス「ジョン」と1歳のメス「ルーシー」の2頭のシェパードが参加しました。

(左)ジョン(オス・10歳)と(右)ルーシー(メス・1歳)

実はジョンは、北見方面管内でただ1頭の現役の嘱託警察犬です。

1歳のときからずっと、ジョンだけで出動を担い、今年も少女が一時行方不明になった事案など3件で活躍しました。

「ベテラン」警察犬のジョン

北海道警察の北見方面本部・鑑識課の佐藤敦次席によると、「北見には多いときには8頭の嘱託警察犬がいたが、犬や指導する人が高齢になるなどして2016年からはジョン1頭になっている」といいます。

ジョンは10歳と高齢でもあり「後継」へのバトンタッチは待ったなしの状況です。

2頭がチャレンジしたのは、犯人が通ったルートをたどって遺留品をさがす「捜索」の審査。

ですが、ジョンは調子があがらず、途中で棄権。

ジョンは審査をクリアできなかった

一方、ルーシーは初参加ながら無事に審査を終えました。

しっかり「捜索」に取り組むルーシー

2頭を飼育し、指導も行う菅生尚寿さんは「ジョンは体調不良と年齢からくるものか、棄権したのは残念だけど、ルーシーはジョンに比べてだいぶ活発な犬なので、いろいろな現場に行っても対応できると思う」と期待を寄せていました。

審査の結果が出るのは8月上旬。

1頭になる状況に変わりはありませんが、ルーシーが合格すれば9月1日から1年間の任期がスタートします。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年7月4日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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