2023.06.27

暮らす

服装は天気予報の何を見て選ぶ?星井さき気象予報士が解説!【夏編】

こんにちは!気象予報士の星井さきです。HBCの「今日ドキッ!」などで、北海道の天気をお伝えしています。

これから夏本番を迎えますね!夏は楽しいイベントも多く、一番好きな季節だという方も多いかと思います。
夏は日も長く、服装も軽くなり開放的な気分になりますが、熱中症や紫外線など、大敵も潜んでいます。
健康に安全に、楽しく夏を過ごせるよう、一緒に頑張りましょう!

夏の服装は、3つのポイントに注目!

私が服装や持ち物を選ぶ際、天気予報でチェックするポイントは、
気温(暑さ対策)
晴れるのか?(紫外線対策)
雨は降るのか?(傘が必要か)

夏の間はシンプルにこの3つとなります。最新の3か月予報(6月21日発表)によると、今年の7月~9月の北海道の気温・降水量は概ね平年並みとなる見通しです。

おととし2021年夏のような極端な猛暑になる可能性は高くありませんが、真夏日や猛暑日、熱帯夜となる日がでてくることも、大いにありえます。今年も熱中症には十分に警戒が必要です。

①気温について:熱中症から命を守りましょう

みなさんも同様かと思いますが、何より気温のチェックはかかせませんね!
夏本番を迎えると札幌でも当たり前のように30度以上の真夏日となる日が続出します。

そんなときはノースリーブを着たり、ゆったりとした風通しのいいワンピースを着たり、サンダルをはいたり、みなさんそれぞれの工夫をされると思いますが、そこに新たなワンポイントをくわえると、暑さ対策には、「淡い色」のお洋服をおすすめします。

淡い色や白い服を着た私。お団子ヘアで涼し気?

黒や紺など、濃い色ほど熱を吸収しやすくなります!
特に長時間外にいることが想定される場合など、白い服や淡い色の服を着るとよさそうです。
お子さんにもそのような服を選んであげるといいかもしれませんね。

淡い色の服がないという場合でも、なるべく黒や紺などの濃い色を避けるだけでも◎

また、オフィスやお店などは冷房がききすぎて少し肌寒いこともありますよね。
寒暖差が大きいと、体温調節に使うエネルギーが大きくなり、疲労につながります。

私は夏でも職場にひざ掛けを用意しています。(ズボラだから置きっぱなしという説も)
ひざ掛けやカーディガンなどおいておくといいかもしれません。

②晴れるのか?欠かせない紫外線対策!

7月~8月と、札幌も紫外線の最も強い時期に入っていきます。

紫外線は美肌の大敵です。ご存知の方も多いかと思いますが、曇りの日でも紫外線は、快晴時の6割ほどは届くと言われていますので、基本的には毎日紫外線対策をしましょう!(雨の日も3割ほどは届きます)

ズボラな私は、スプレータイプの日焼け止めがかかせません。
朝はそれを顔や髪、全身に吹きかけてお出かけ。
オフィスにも置いていますので(ウェザーセンターはガラス張り!)日中塗りなおすことも。

HBCウェザーセンター

スプレータイプなら本当に簡単です。まわりに人がいない所で思い切り振りかけましょう!
2~3時間おきに塗りなおすのが理想だそうです。

また、紫外線対策だけでなく、熱中症対策やカラス対策にもなる日傘も、この季節かかせません!
ただ、一般的な日傘の寿命は2~3年しかないというのをご存知でしょうか?

多くの日傘は、紫外線吸収剤や紫外線反射剤が表面に塗られているそうなのですが、それが2~3年でとれてしまうのだそうです。しっかりと紫外線を防ぎたい方は、2~3年で買い換えるのをおすすめします。

雨は降るのか?傘の出番は

平年の札幌では、一年で最も降水量の多い月が9月、2番目が8月です。

これから傘の出番が多くなりますので、天気予報の傘マークは要チェックです。
ズボラな私は職場のロッカーに置き傘をして、急な雨に対応しています。

最近はオシャレでかわいい傘もたくさん売っていますので、そういったもので気分を上げるのもいいですね。

また、大雨が予想される時には傘だけでなく、レインブーツやレインコートもあると安心です。

天気予報の一つに「降水確率」というものがありますが、これは雨の量を表すものではなく、「その時間に1ミリ以上の雨が降る確率」を示しています。

降水確率が100%であったとしても、雨の量が多いとは限りません。大雨が予想されるときは、テレビやラジオの天気予報で注意喚起されますので、少し耳を傾けていただけると幸いです。

また夏は、いわゆる「ゲリラ豪雨」のような、急な強い雨や雷雨が発生しやすい季節でもあります。
これは天気マークからわからないことが多いです。テレビやラジオの天気予報で、「大気の状態が不安定」というワードが聞こえてきたら、急な雨が降る可能性が高いと思ってください!

不安定度が大きいと、にわか雨だけでなく、落雷や竜巻などの突風、ひょうが降るおそれもあります。
急に空が暗くなったり、雷の音が聞こえたりしたら、頑丈な建物に避難するようにしてください。そして、絶対に木の下では雨宿りをしないでください。

最優先は「命を守る」

最後になりますが、個人的には何よりも、熱中症から命を守ることを最優先にしていただきたいです。

熱中症警戒アラートが発表されていなくても、熱中症に厳重な警戒が必要な日もあります。

熱中症対策は、何よりまず暑さを避けること、こまめな水分補給が重要ですが、日頃からしっかり睡眠をとること、栄養をとれるときにとること、無理のない範囲で運動をして汗をかきやすくしておくことも大切です。

そして少しでも体調に異変を感じたら無理をせず安静にし、遠慮せずに周りに助けを求めましょう。
きっと多くの方が手をさしのべてくれるはずです。そして余裕のあるときは、周囲の様子にも気を配り、みんなで熱中症から命を守りましょう。

みなさんが元気に楽しい夏を過ごせますように。

文:星井さき
札幌生まれ・札幌育ちの気象予報士。HBCテレビの「今日ドキッ!」(金曜日担当)や、HBCラジオの「朝刊さくらい」「気分上昇ワイド ナルミッツ!!!」「カーナビラジオ午後一番!」「アフタービート」で北海道の天気をお伝えしています。

連載「お天気コラム
HBCウェザーセンターが、毎日の生活に役立つお天気情報の‟見方”をお伝えします。
毎週金曜日の夜は、土曜日からの週間予報を配信しています。

編集:Sitakke編集部IKU

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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