【北斗】白石農園(市追分、白石裕昭代表)が栽培する「神トマト」の収穫がピークを迎えている。皮が柔らかく、じゅわっとした食感、甘みとうま味のバランスが絶妙なブランドトマトで「一度食べたら他のトマトが食べられない」とファンを増やしている。
白石さんは、ハウス7棟(15・4アール)で神トマトを作る。品種は「りんか409」で、2021年に商標登録。野菜ソムリエサミット(2022年7月度)の青果部門で金賞を受賞した実績がある。
特別栽培農産物の認証を受け、植物系ミネラルと酵素を定期的に散布、道南特有の日照時間と気候を活用した栽培方法、地下100メートルからくみ上げた水を少量で回数を多めに与えるなどの工夫を凝らしている。お客が食べる際にベストの状態になるよう完熟一歩手前で収穫するのも特徴だ。
妻のひとみさん(59)によると、今年の生育は順調で「味ののりや玉伸びはいい」という。「口コミでおいしさが広まって、箱買いする人が多い。『記憶に残るトマト』を目指している」と話す。
5月下旬~8月中旬に出荷し、自宅直売所(午前10時~午後3時)では、1袋440円、3キロ箱2400円、4キロ箱3200円で販売。このほか、道南のホクレンショップやコープさっぽろ、函館の飲食店、ホテルにも出荷している。ひとみさんは「生で食べるのがお薦めだが、ソースやジュースにしてもうま味が感じられる」とPRする。