2018年5月21日。筆者が書いた記事が初めてWEB上に公開された日です。
いまや、個人がSNSで全世界へ簡単に情報発信できる時代ではありますが、“ライター”という肩書きで、自分の文章がサイトに掲載されるという出来事を妙にうれし恥ずかしかったのを覚えています。
それから約5年が経った今、筆者は札幌で子育てに奮闘しつつ、地域や旅行情報をメインに執筆するWEBライターとして活動しています。
今回は、この仕事を始めたきっかけやこれからも続けたい理由、やりがいをお話してみたいと思います。
学生時代から旅行が大好きだった筆者は、念願叶って某旅行代理店に就職。修学旅行や社員旅行などの営業から手配、添乗までこなす日々は相当ハードだったものの、お客さんに喜んでもらえるこの仕事が大好きでした。
しかし、「もし家族ができたら、家事や育児とこの仕事を両立できるキャパは自分にはない」と感じていたのも事実。他部署に回るなど、いくつか選択肢もあったのですが、夫との結婚を機に退職し、札幌へと引っ越してきました。
やがて生まれた娘はなかなかの個性の持ち主で、家事育児をこなすだけで精一杯、むしろそれも満足にこなせていない疲労困憊の日々。それでも、娘と向き合うことを大切にしたかった私にとって、退職の決断は後悔のないものでした。その一方で、当時のやりがい、たくさんの人たちと関わることの楽しさを忘れられない自分もいました。
娘が2歳を過ぎたある日、「家族をテーマに連載しませんか」というライター募集のページにふと目が留まりました。
家族にまつわることなら、内容は育児でも家族旅行でもなんでもいい、と。なんとなく直感的に、「これだ!」と思いました。
もともと文章を書くことが苦にならない質で、わりと褒めてもらえることも多かったこと、自分の生活の主軸になっている“家族”と大好きな“旅”をテーマにできることが、私の頭の中でカチッとパズルのようにはまり、思い切って応募。
テスト記事の提出などの選考を経て、晴れて『家族の絆を深める旅行・レジャー術!』という週1のWEB連載が決まったのです(※現在、サイトは閉鎖済み)。
運よく“WEBライター”デビューできた筆者は、仕事の幅を広げるべく旅行テーマに限らず、地域情報サイトや育児メディア、大手保険会社の広報誌など自分の心がワクワクするライター案件に次々に挑戦。今では、4年近くご依頼をいただいているメディアもありと、WEB記事を書くことが日常になっています。
「この仕事を1日でも長く続けたい」そう思うのは、筆者が仕事に求める理想を満たしているからです。
WEBライターという働き方の最大のメリットは、在宅業務ゆえに時間の融通がきくことだと思っています。筆者の夫はいわゆる激務で、家事育児の分担はなかなか叶いません。子どもの参観日、急な発熱などが生じたときは、誰に断ることなく筆者自身でスケジュール調整ができます(その分、締め切り前にてんやわんやすることもありますが……笑)。いちばん大切にしたい“家族”を、筆者らしく大切にできる働き方だと感じています。
「自分ひとりで黙々とパソコン作業するんでしょう?」と思われがちなWEBライターですが、取材先の企業やお店に交渉したり、編集スタッフの方とやりとりしたり、“人”との関わりもゼロではありません。筆者の場合は、旅行や地域情報発信をメインとしていることもあって、観光施設やホテルを訪れて取材させていただくこともしばしば。旅行会社から離れても、こうしてまた観光業の方やさまざまな業種の方と関われることが純粋にうれしいです。
もしかしたら、今この記事を読んでいる方の中にも、「育児しながら在宅ワークをしたい」「副業で収入を増やしたい」とWEBライターに興味を抱いている方もいらっしゃるかもしれませんね。
よく「挑戦してみたいけど、文章を書くのが得意じゃなくて……」という声も聞きますが、実際にやってみると「WEBライターは文章の上手い・下手ではないのかもしれないな」と感じることがあります。
「PV(閲覧数)を伸ばすためには?」「検索サイトで上位に表示されるには?」など戦略を練ることも必要だし、継続的にお仕事をもらえるよう営業も必要です。この仕事を続けるほどに「奥が深い世界だなぁ」と実感します。
それでも、筆者はこの世界に飛び込んでみてよかったと思うのです。自分の好きなもの、大切にしたいものを手放さずに仕事ができる、そして自分が発信した情報で誰かが共感したり興味を抱いてくれたりしてくれる。それが今とても幸せだし、これからも努力を怠らず続けていきたいと思っています。
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文:haruka
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【ライター:haruka PROFILE】
旭川出身・札幌在住のWEBライター。旅行会社に就職するほど、旅やお出かけが大好き!コロナ禍をきっかけに、「自分も周りも大切にできる旅とは?」と少し意識の変化も。小さい子どもと快適に旅するアイデアも日々考案中。