2023.05.27
出かける新型コロナウイルスの影響で冷え込んでいた観光需要。
しかし、道内ではようやく、にぎやかな光景が戻りつつあります。
このチャンスを逃さぬよう、観光地では大勢の客を取り込みたいところですが、課題も…。
観光客からは、
「調べて行ったら潰れているすし店があったり、空港のショップが無くなっていたり」
「ラストオーダーが深夜を越えても行けるところへ行ったけど、12時で閉まっていたのはあった」
という声が聞かれました。
観光客と飲食店を、どう結びつけるのか?
地域の魅力をどう発信していくのか?
アフターコロナの観光情報発信の取り組みを、特集します。
連載「コロナ禍ライフハック」
小樽市稲穂にある「オーセントホテル小樽」。
今年のゴールデンウイークは連日満室となるなど、大勢の観光客が利用しました。
去年頃から観光客数が回復しつつある中、ある“問題”が浮き彫りになりました。
コロナ禍で外を回っての情報収集を控えていたため、宿泊客にフロントで夕食におすすめの店を聞かれた場合などに、過去の情報、もしくは地元客からの情報を伝える状況になっていたのです。
宿泊支配人は、「お店の情報はコロナでだいぶ様変わりしていた」と話します。
休業したり、営業時間が変更となったりした飲食店が多かったのです。
観光客に、正しい情報をいかに届けるか。
宿泊施設などから観光協会に相談が相次いだ結果、5月、商店街の一角に新たに設置されたのが、夜の観光案内所「ナイトインフォメーション」です。
案内所では、予算や人数に合わせて、すぐに入れる居酒屋やバー、スナックなどを探し、空席確認や予約までしてくれます。
案内所設立の実行委員長で、「花園地区」の繁華街でスナックを営んでいる髙田寧子さんは、観光客と飲食店の新たなマッチングに期待を寄せています。
「小樽は日帰り観光が多かったが、近年宿泊施設が増えてきて、『夜遅くに食事する場所がない』との客の声があると聞いて、夜の食事やそのあとの楽しみ方を情報伝えるために作った」
この日も、観光案内所を目指して、小樽駅から歩いてきたという観光客もいました。
現時点で、案内所が紹介する店は、事前に登録された100店ほどの飲食店が中心で、今後はさらに登録店を増やしていくということです。
後編の記事では、札幌・すすきのの取り組みをご紹介します。
⇒【「ディープなすすきのツアー」はいかが?アフターコロナの観光アイデア】
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は放送時(2023年5月18日)の情報に基づきます。