“ファミ片”とは、「親・子の片づけインストラクター」の略。「片づけを通じて親と子の人間力を磨く」を理念に、家庭における片づけの仕組み作りを講座で学びます。「子どもが片づけをしなくて困る、なかなかモノを捨ててくれない」と、お悩みの方はいませんか? 今回は札幌市在住の整理収納アドバイザーかつ「親・子の片づけインストラクター2級」を持つ筆者が、どのようなことで悩み、資格取得に至ったのかをお伝えします。
片づけの資格を取得してから約3年後に「親・子の片づけインストラクター2級」を取得しました。片づけのやり方は知っているけど……
当時小1の娘はかわいい小物を集めるのが好きだけど、モノを捨てるのが苦手でした。優しく声かけをしていたつもりですが、かたくなにモノを手放してくれない……。そこでたまたま目に入ったのが「親・子の片づけインストラクター2級」の講座。声かけの仕方から片づけの仕組みまで教えてくれることを知り、受講しました。
実は捨てられないのにも理由があったんです。モノを捨てられない子のなかには、モノに対して特別な思い出を持っていて捨てられないことがあります。
娘はマクドナルドでもらったおもちゃを絶対に手放しませんでした。講師の先生に「何か思い出などはありませんか?」と聞かれ気がついたのですが、そのおもちゃは、筆者と2人で出かけることが少ないなかでマクドナルドに行ったときにもらったモノ。
モノに対しての思い出は、本人しかわからないんです。ちなみに、4年たった現在でも大事に保管しています。
お客様宅に伺ったときでも、片づけが苦手なお子さんと一緒に片づけをすることがあります。全くモノを捨ててくれないお子さんでも、気がつくとゴミ袋に手放していることも多々あるんですよ。これは、片づけができないのではなく、「やり方を知らない」「どんなモノを捨てていいのかわからない」という状態なのです。
子どもの片づけはこれからもずっと続きます。そのなかで、イライラしながらやるのか、気持ちを尊重しながら一緒にやるのかで、ママの精神的負担が変わります。まずは、小さなひとつのモノから、いるのか、いらないのかを決めてもらう練習をはじめてみましょう。
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文:佐藤ゆきこ(整理収納アドバイザー)
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【ライター:佐藤ゆきこ PROFILE】
元ストック大好き、超ズボラだった整理収納アドバイザー。第2子出産4か月後の夫の転勤で、子どもが増えたのに以前より小さいお家お引越し。そこで片づけを学び、モヤモヤが晴れていく。「片づけでお悩みの方にも、この気持ちを体感してもらいたい」という思いから活動中。
【画像】筆者宅、AKIRA / PIXTA(ピクスタ)
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