マイナンバー制度も、マイナンバーカードを持つメリットも、何となく理解はしているものの、カード申請の一歩を踏み出せない人もいるはず。「便利になるのは分かるけれど、具体的にどんなことに使えるの?」「マイナンバーカードを悪用されないか不安…」といった理由も一因かもしれません。今回、マイナンバーカードの活用方法について、まとめてご紹介します。
2023年3月5日の時点では、マイナンバーカード申請率は約75.1%。すでに4人のうち3人が持っている・持とうとしているというほど広がっているといえます。
マイナンバーカードを持つメリットのひとつに、住民票の写しや印鑑証明などの公的書類が簡単に取得できることが挙げられます。
これまでは役所に足を運び、時には長い順番待ちを経て取得できる住民票の写しや印鑑証明。ところが、マイナンバーカードを持っていれば、近所のコンビニにサッと出かけ、簡単な機械操作で取得することができます。
また、マイナンバーカードは健康保険証として利用することもできます(医療機関や薬局によって開始時期が異なります)。
薬や特定健診などの情報をもとにした医療を受けられるほか、窓口で医療費の限度額以上の立替えが不要になったり、確定申告の医療費控除が簡単になったり、医療面でもメリットがあります。2024年秋からはマイナンバーカードと健康保険証の一体化が決定しました。
マイナンバーカードのメリットは数多くある一方、便利な機能が一枚に詰まっているからこそ安全性を心配する声も少なくありません。
そこで今回、ファイナンシャルプランナーの須藤臣さんに「マイナンバーカードの情報はすべて国に筒抜けになるの?」「悪用はされない?」といった気になる点を質問してみました。
<ファイナンシャルプランナー・須藤臣さん>
北海道生まれ。北海道銀行、大手不動産会社勤務後、1996年からフリーのファイナンシャルプランナーとして独立。
中立な視点で、講演、個人相談、新聞・雑誌への執筆など日々活動中。
宅地建物取引士/北海道金融広報アドバイザー
須藤さんのもとにも、マイナンバーカードを作ることに対して不安に思っているという意見が届いているのだとか。中でも、カードのICチップに預貯金や医療の情報が記録されていて、それらが国に筒抜けになっているのではないかと不安視する声も多いそうです。
「実際のところは、マイナンバーカードのICチップには税や年金などのプライバシー性の高い情報は入っていません。また、国も監視などしていませんし、それができない仕組みも整っています。安心して利用していただきたいですね」
また、マイナンバーカードの個人番号を他人に見られることで悪用の心配をする人もいるといいます。けれど、「番号だけで個人情報を調べることはできません。マイナンバーを利用する手続きには顔写真付き本人確認書類での本人確認が必要なため、まず悪用するのは難しいでしょう」とのこと。盗難や紛失の際にも、キャッシュカード・クレジットカードと同様に24時間365日体制で、電話で一時利用停止ができ、再発行の手続きも役場で行うことができます。
須藤さんは「マイナンバーカードは個人の情報を明け透けにするものではなく、今まで以上に暮らしを便利にするツール」と話していました。
マイナンバーカードの申請は、これまで通りオンラインや郵送、証明写真機での手続きに加え、自治体独自の出張申請サポートなど手軽に申請できる場が広がっています。
そして、すでにマイナンバーカードの申請が済んでいる方の中で、マイナポイントの申し込みを忘れている人はいませんか?申込期限は5月末まで(マイナポイント申込には2023年2月末までに申請したマイナンバーカードが必要)。
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