2023.03.15

暮らす

【北海道VS東京】4月の東京の紫外線は、北海道の真夏と同じくらい強い!?知っておきたい、北海道と東京のお天気の違い

「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。

出会いと別れの季節、春。進学や就職で、北海道から本州へ引っ越す人も多いのではないでしょうか。今回のテーマは、春から本州で新生活という道民のみなさんに向けて、北海道と本州の天気の違いについてご紹介します。北海道と本州では、天気がまったく違います。

その①気温の高さと紫外線の強さにビックリ!

道民が本州へ到着して、まず感じることは 「気温の違い」 ではないでしょうか。

東京の4月の最高気温の平年は19.4度、大阪では19.9度で、これは札幌の5月下旬並みに相当します。北海道から着てきた上着を早速、脱ぐことになりますね。南に位置する本州なので気温が高いのはもちろんですが、紫外線も北海道と比べて強くなります。4月の晴れた日、正午ごろの東京や大阪の紫外線は、な、な、なんと北海道の真夏と同じくらいの強さなのです。4月でも万全な対策が必要です。

イラスト:気象予報士 児玉晃

本州の夏は長く、そして北海道とは桁違いの暑さになります。
最高気温30度以上の真夏日日数の平年は、札幌は8.6日ですが、東京は52.1日で6倍以上大阪は74.9日でなんと札幌の9倍以上にもなります。大阪では2か月半も真夏日がある計算になります。

最高気温35度以上の猛暑日日数の平年は、札幌で0.1日、東京は4.8日、大阪は14.5日です。

夜間に気温が25度を下回らないことを「熱帯夜」と呼びますが、1日の最低気温が25度を下回らない日の平年は、札幌は0.1日とあまりありませんが、東京は17.8日、大阪は41.5日で、寝苦しい夜が多くなります。真夏の暑さは十分満喫できますが、熱中症には十分気を付けて下さい。

その②雨の降り方の違いにビックリ!

イラスト:気象予報士 児玉晃

雨の降り方にも違いがあります。1ミリ以上の降水(雨や雪)がある日数の1年間の平年は、東京や大阪より札幌の方が40日くらい多く、札幌の方がぐずついた天気になりやすいです。

ただ本州の方が、降り方が強くなります。1時間に30ミリ以上(バケツをひっくり返したような)の激しい雨が降る平年日数は、札幌6.3日に対し大阪は11.5日、東京は14.3日と倍くらいの頻度で発生し、1時間に50ミリ以上(滝のような)の非常に激しい雨が降る平年日数は札幌1.5日に対し大阪3.7日、東京は6.3日です。

北海道と比べて天気も気温も大きな違いがありますが、「住めば都」で慣れれば快適に感じられるかもしれませんね。
鳥取県から北海道へやってきた私も、数年で北海道の気候に慣れて、今では完全に道民体質です(笑)

※2023年3月15日時点での情報です。

<参考(いずれも気象庁のHP)>

4月の紫外線晴天時UVインデックス(推定値)

紫外線の性質

***

文・イラスト:気象予報士 児玉晃

児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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