2023.04.06

暮らす

「値上がりしている電気代、少しでも抑えたい…」FPが教える気軽な節約術3選

太陽の光を力強く感じられる日が多くなってきました旭川在住の筆者は、桜が咲きだすとお花見スポットのパトロールが始まります。みなさんのお気に入りの桜スポットはありますか?
とはいえ、GWでも雪の降ることがある北海道。まだまだ暖房など電気代はかかりますね。今回はファイナンシャルプランナーの筆者が、意外と忘れがちな簡単な電気代の節約方法について解説します。

節約方法1:窓の断熱を強化する

北海道に住んでいると、冬の暖房費の高騰は家計を直撃しますね。「夏場は10,000~15,000円の電気代が、オール電化だと冬場は7~10倍に跳ね上がる」ということを相談者から聞きます。そこで、冬場の家を温かく過ごす工夫が必要になってきます。
家の中で一番寒さを感じるのは“窓際”というお宅も多いのではないでしょうか? 家が古くなってくると窓際が寒くなりがち。結露も気になるところです。窓ガラスは二重になっていると思いますが、窓を二重にするのはいかがでしょうか。
「住まいの断熱に対する意識調査」によると、冬に室内の熱の52%が窓から流出しているそう*。そのため、電気代の節約には窓自体の断熱を強化するのが有効といえます。具体的には、今ある窓の内側にもう一枚窓をつける方法(インナーサッシ)です。窓自体を二重にすることで、熱が逃げる割合を少なくする効果が期待できます。
そこまで大がかりなものは費用もかかるしできないという方は、ホームセンターなどで入手できる断熱フィルムを使用する方法もあります。サイズの調節ができるので、どのような大きさの窓でも対応できます。そのほか、厚手のカーテンに変更することで、熱が逃げることを防ぐ効果も期待できます。

*リノベる調べ

節約方法2:LED照明に変える

蛍光灯よりもLEDの方が消費電力は少ないため、電気代の節約になります。ただ取り替えるとなると、LEDの方が価格が高いので、長期的に費用対効果を考えて導入する必要があります。
LEDシーリングライトの寿命は約40,000時間だそう。蛍光灯からLED照明器具に替えた場合、電気代が約10年間で約25,200円おトクになるという報告もあります。部屋数が多ければその分、最初に取り替えのコストはかかりますが、長い目でみてLED照明に切り替えるのも一案です。

節約方法3:電気料金プランの見直しをする

先日、筆者の事務所の移転に伴い、北海道電力(以下、北電)に引っ越しの連絡をしました。移転と言っても1階に3つの事業所が入っている建物の、1号店舗から2号店舗に移転するだけ。そのときに北電から言われたのが、「現在は『従量電灯A』のプランですが、2号店舗は以前の入居者が『従量電灯B』だったので、その契約にしますか?」。どちらの電力量が多いのか聞くと、『従量電灯B』とのこと。今まで『従量電灯A』でも特に問題はなかったので『従量電灯A』にしました。
『従量電灯A』は小型店舗など、『従量電灯B』は一般住宅、『従量電灯C』は大型住宅と、カテゴリー分けされているようです。引っ越しのタイミングでわかりましたが、以前の入居者の業種をみても、電力の必要な業種ではありませんでした。知らずに利用量以上のプランで契約していることもあるのだと驚きました。
一般家庭では『従量電灯B』で契約されていることが多いと思います。その中でも10A~60Aまでの契約があり、それぞれ基本料金が違います。例えばお子さんが進学で家を離れるなど、家族の人数が減ったタイミングで見直しを考えてみてはいかがでしょうか。

節約実行後の節約金額

北電には『従量電灯A』『従量電灯B』『従量電灯C』のほかに、『エネとくポイントプラン』というものもあります。『従量電灯B』から『エネとくポイントプラン』に変更した場合、毎月の基本料金が110円安くなります。110円といえど、“ちりも積もれば”なので、1年だと1,320円の差に。1回分のランチ代が生まれそうです。
そしてさらにポイントもつきます。北電のウェブサイト『ほくでんエネモール』の『エネモポイント』というものですが、毎月の電気料金200円毎に1ポイントが自動的に貯まります。
家計相談では8,000~12,000円くらいの電気料金帯のご家庭が多い印象ですが、そうすると1か月に40~60ポイントが貯まることになります。オール電化だと冬場の電気代が70,000~100,000円というご家庭もあったので、350~500ポイントが貯まります。節約にはなりませんが、ポイントを貯めるとマイルに交換できたり、普段買い物をしているお店のポイントに交換できたりするようです。詳しくは北電の『エネモール』をチェックしてみてください。

まとめ

昨年から急激に高騰し、家計を圧迫している電気代。ここ10年ほどの間に住宅を購入された方はオール電化仕様の場合も多く、電気代に困っているお宅もたくさんみてきました。冬場に暖房を節約するのは厳しいので、家計のやりくりが大変だったと思います。春夏と暖房を使わないときも、冬に向けて“暖房費”として家計の中でストックしておくことも家計防衛のひとつになると思います。
今回は電気料金のプランについて解説しましたが、料金プランの中には単価の安い時間帯もあります。洗濯などは乾燥するときに電気代が多くかかるため、単価の安い時間帯に合わせてタイマーセットをして洗濯乾燥をすることで、場合によっては2分の1まで節約することができます。本日の記事が節約の一助になると幸いです。

【参考】
家が寒くて暑い…大きな原因は窓! しかし「断熱」でイメージする家のパーツNo.1は「壁」 61%が断熱に興味あり。一方で対策不実施の理由は「わからないから」」/ リノベる

蛍光灯からLEDへ。今が替えどき!パルックLEDシーリングライト(コンパクトタイプ)をおすすめする理由 」/ Panasonic株式会社

ほくでん エネモール

家庭の省エネハンドブック』 / 東京都環境局

【画像】はなまるこ、天空のジュピター、ELUTAS、freeangle / PIXTA(ピクスタ)

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文:FP鶴羽(ファイナンシャルプランナー)
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【ライター:FP鶴羽 PROFILE】
旭川在住の元陸上自衛官。
バブルの頃に野山を駆け回っていた見た目とギャップありのワイルドだろう系アラフィフ。
お金に疎すぎて色々と失敗を重ねたことをバネに現在は家計の専門家ファイナンシャルプランナーとしてセミナーやラジオでお金の情報発信中。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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