2023.03.09

暮らす

134匹釣れちゃった!ホロカヤントーでワカサギ釣り体験

北海道・十勝地方南部に位置する大樹町。この連載では、宇宙のまちづくり、観光、移住、日々の暮らしのことなどを綴っている『宇宙のまち大樹町公式note』より、選りすぐりの記事をお届けします。

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こんにちは!移住コーディネーターの岡山ひろみです。
大樹町のベストシーズンは冬ですが(個人的な見解です)、冬のアクティビティで、私がこれまで避けてきたことがあります。それは…ワカサギ釣り!!!!!

なぜ避けてきたのか?それは、釣りのエサが…ちょっとね、苦手でして…。
他にも、ワカサギ釣りって、テントを張らなきゃいけないとか、氷に穴を開けなきゃいけないとか、テントの中でストーブ焚くとか…道具を揃えたりするようなので、尻込みしていました。

しかし!大樹町には、地域おこし協力隊で、アウトドアで地域活性化を目指す牛島さんがいます!今回は、牛島さんに案内・ご指導していただきながら、私・岡山ひろみと、昨年夏に移住してきたばかりのアーティストうみのらくがきさんと一緒に、ワカサギ釣りに初挑戦しました!

冬の醍醐味、ホロカヤントーでのワカサギ釣り

大樹町市街地から車で約30分。ヨウドの湯で有名な晩成温泉の奥の林を抜けたところに、ホロカヤントーという沼と、ワカサギ釣りの管理棟があります。
管理等で入漁料700円を払い、今日はどこで釣れているのかを管理人さんに教えてもらいます。場所も把握したので、いざ!ワカサギ釣り!!

ホロカヤントーは太平洋に面している大きな沼で、周囲は5km。目の前に、絶景が広がります。インドア派の私でも、冬のホロカヤントーはワカサギ釣りを楽しむ人たちでいっぱいだ、ということを知っているくらい、ワカサギ釣りが有名です。

北海道指定文化財の竪穴住居群遺跡や太平洋を横目に、管理等から急勾配な坂を下り、ホロカヤントーのいいスポットを目指します。

テントや釣具はソリに乗せて運ぶようです。ソリは子供しか使わないと思っていたのですが、ワカサギ釣りに来ていた人はみんなソリに荷物を載せて移動していました。

ソリを引いて荷物を運んでくれる牛島さん。

管理棟から歩いて15分。ようやく、管理人さんに聞いた場所に到着です!普段、除雪された道しか歩かないので、私は既に疲労を感じています…。
トイレは管理棟の隣にしかないので、今回は管理等からあまり離れていない場所にテントを建てることにしました。

ここにテントを設置します!(左:牛島さん/右:うみのらくがきさん)

牛島さんは、ワカサギを釣るために空けた穴が凍ってしまうのを防ぐために、テントを建てるそうです。

あっという間に雪かきをする牛島さん。右側の影は移動だけで疲れ切っている私。

テントの大きさを雪かきしたら、テントを建てます。テントを建てて、その中で釣りをするので、ワカサギ釣り用のテントは床がありません。

テントを建てたら、湖の氷に穴を開けます!これ、やってみたかったんです。「アイスドリル」というらしく、電動のものも売っているようです。くるくるとドリルを回しながら穴を開けていくのですが、これまたハード!牛島さんは一瞬で空けてしまったのですが、慣れない私は途中でギブアップしました…(牛島さんが空けてくれました、ありがとうございます)。

ちゃんと最後まで自力でやりきるうみのらくがきさん。えらいです。

その後、穴を空けたら、浮いている氷や雪をすくいます。牛島さんいわく、この作業はとても重要だそうです。ワカサギがエサをつついたり飲み込んだりするときに竿先がわずかに動くことを「アタリ」といいますが、氷が残っていると、釣り糸が氷に触れてアタリを感じ取ることが難しくなってしまうからです。

揚げ物をしている気分になりながら、丁寧にすくいました。

次は釣り竿のセッティングです。釣り糸やエサの付け方を教えてもらいました。

エサは、白サシ。エサの付け方もコツやポイントがありましたが、写真も撮ってないですし、私が苦手なので、今回は割愛します…。

エサを見るたび叫んだ私に呆れつつ、私の釣り竿にエサをセッティングしてくれる牛島さん。

ここまでが、ワカサギ釣りの準備!初心者の私達がモタモタしていたこともあり、1時間ほどかかってしまいました。(周りを見渡してみると、テントを建てずに単身で釣りに来ている方もおり、気軽にやろうと思えばできそうです!)

早速実践です!釣り方を牛島さんに指導していただきました。
まずは、釣り竿を固定して待機します。こまめに竿を上下に小さく動かしてワカサギを誘い、ピクっと釣り糸が動けばワカサギがエサに食いついているということ。竿を一度だけ上に大きく動かしワカサギを釣り針に引っ掛けて、静かに釣り糸を巻きます。

牛島さんの動きを真似してやってみると…早速釣れました!

早速釣り上げてふざけている私。

生まれてはじめて魚を釣りました。これ…釣れたらとっても嬉しいんですね…私の中に眠っていた狩猟民族の血が騒ぎ始めました。

うみのらくがきさんも!3匹いっぺんに釣れました。

うみのらくがきさんが釣ったワカサギが大きかったので測ってみると、10cmを超える大物です!でかさぎ!(でかいワカサギのことを「でかさぎ」と言うそうです)
私が釣るのは、5cm以下の小物ばかり。羨ましい…!

牛島さんの、ワカサギ釣りはすごかった…レジャーというよりは、仕事と表現するのがピッタリな気がするほどの真剣さ。速いペースのときは、30秒に1回釣り上げていました。noteに動画を載せられないのが残念です。

ものすごいペースで釣り上げつつ、初心者の私達も気にかけてくれる牛島さん。

そんな牛島さんが、私の6倍程のワカサギを釣り上げ、うみのらくがきさんは60匹以上のワカサギを釣り、約3時間かけて134匹を釣り上げました!(私は10匹くらい釣り上げて満足しました)

うみのらくがきさんが釣り上げたでかさぎが目立ちます。

ホロカヤントーは海辺ということもあり、この日はとても風が強かったです。ただ、天気は快晴でお昼頃の気温はマイナス3.7度と、比較的暖かかったこともあり、テントの中はストーブを焚かずとも過ごすことができました。

釣りって、もっと暇なものを想像していた私ですが、たくさん釣ろうと思うと、考えることや見極めるものがたくさんあって、とても忙しいということを知りました。釣れないと悔しいし、釣れると嬉しい。当たり前のことではありますが、童心に帰って楽しめた約3時間でした!

大樹町観光ウェブサイトでは、ワカサギ釣りレポートも公開されておりますので、ぜひこちらもご覧ください!(牛島さんが書いているので、本格的です)

いかがでしたか?来シーズンはぜひ、ワカサギを釣りに、ホロカヤントーまでお越しくださいね!

***

文・岡山ひろみ(大樹町在住)

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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