2023.03.08

暮らす

いつもより早め?2023年、北海道のサクラはいつ咲く?【気象予報士コラム】

「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。

寒さの和らぐ日が増えてきて、先月2月28日は記録的な暖かさになりました。
今回は、2023年の春の傾向や最新のサクラ開花予想を、「春が待ち遠しい…」という気持ちを表す言葉と共に紹介します。

2023年の春の見通しは?

段階的にやってくる「3つの春」

真冬の間は強い寒気が居座り、寒さと大雪が1週間程度続くことがありました。ただ、ここ数日(3月3日現在)は、天気も気温も大きく変化するようになり、連日のように雪が降る日本海側でも、青空の見られる日が増えてきました。

2月28日は強い南風と日ざしの影響で記録的な高温になり、札幌や千歳、北見を含む道内31地点で2月の観測史上一番高い気温を更新しました。

2月4日に立春を迎え、暦の上ではすでに「春」です。本格的な春が待ち遠しいという気持ちから作られたのか、段階的に春がやってくることを表す「3つの春」という言葉があります。

まずはじめは、「光の春」です。日に日に昼間が長くなり、日ざしの力強さも感じられるようになってきます。まさに今の時期、晴れると「光の春」が感じられます。

次は、「音の春」です。札幌など2月下旬が平年の積雪(雪深さ)のピークで、これからどんどん積雪は減っていきます。気温のデータを見ても、札幌では2月13日に最高気温の平年がプラスになり、日中はプラスの気温になることが当たり前になります。屋根からポタポタとしたたる水、雪どけで増水し流れが速くなった川など、春の訪れが音として聞こえるようになります。

そして最後は、「気温の春」です。これは実際に気温が上がって、服装も春らしくなっていくことです。雪もすっかりなくなり、花の季節となります。

「3つの春」イメージイラスト:児玉晃

最新のサクラ開花予想!

春の花といえばサクラ。3月9日、日本気象協会から最新のサクラ開花予想が発表されました。今年は北海道も含め、全国的に平年より早くなりそうです。札幌は4月26日、釧路は5月9日の予想です。本州では3月中旬に開花するので、旅行計画の参考にしてみてください。

最新の3か月予報でも気温は平年並みか高めの予想となっています。寒気の影響を受けにくく、春が足早にやってきそうです。一気に雪どけが進むため、落雪事故などにいつも以上に注意が必要です。

春は寒暖差が大きくなる季節です。日ごとの変化もそうですが、朝晩と日中の気温差も大きくなります。2月27日上川地方の旭川市江丹別では、朝の最低気温が-28.7度と厳しい冷え込みになりましたが、その10時間後にはプラス2.8度に達し、その差はなんと31.5度と大きくなりました。

服装選びにも迷うこの時季。予想気温にも注目して、毎日の天気予報をしっかりチェックして下さいね!

※2023年3月9日時点での情報です。

***

文・イラスト:気象予報士 児玉晃

児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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