2023.02.28

暮らす

すでに14人が死亡…時間帯と気温に注意して「雪下ろし」を。道具も正しく使って

春が近づくこの季節、命にかかわる、注意点があります。

連載「じぶんごとニュース」

2月12日午後4時すぎ、札幌市北区の住宅で、玄関先のひさしの雪を落としていた53歳の女性が、脚立から転落。
頭などを打ち、意識不明の重体となりました。

深川では6日、75歳の女性が自宅の庭の雪山の中で見つかり、その後、死亡。
屋根からの落雪に、巻き込まれたとみられます。

稚内では8日、58歳の男性が、自宅前の雪に埋まっているのが見つかり、その後、死亡。
屋根の雪下ろしをしていたとみられます。

岩見沢市が無料貸し出ししている道具

こうした屋根の雪下ろし中の事故を防ごうと、岩見沢市は、10年ほど前から、市民にヘルメットと安全帯、金具付きのロープの安全装具を、無料で貸し出しています。

ロープを腰につけ、屋根より外側に体が出ないように、長さを調整して使います。

無料貸し出しの道具を使って雪下ろしを体験するカメラマン

岩見沢市によりますと、市内では今シーズン雪下ろし中の事故で重傷12人、軽傷4人の被害が出ています。

岩見沢市の防災対策室・相沢智生計画係長は、「吹雪の日や深夜・夜間帯になるべく作業をしないでいただきたい。晴れている日、暖かい日も雪が落ちやすいので、できるだけ避けて、万全の体制で作業していただきたい」と話していました。

道警によりますと、2月9日までに屋根の雪下ろし・落雪などの事故によって亡くなった人は人は14人、けがをした人は64人にのぼりました。
昨シーズンの同時期は死亡が14人、けがが60人だったので、同じようなペースです。

事故にまきこまれたのは、4割以上が70歳以上だといいます。

毎年相次ぐ、雪の事故。
時間帯や気温を慎重に考えて、命綱やヘルメットなどの道具を正しく使い、命を守っていきましょう。

連載「じぶんごとニュース」

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は放送時(2023年2月13日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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