春が近づくこの季節、命にかかわる、注意点があります。
2月12日午後4時すぎ、札幌市北区の住宅で、玄関先のひさしの雪を落としていた53歳の女性が、脚立から転落。
頭などを打ち、意識不明の重体となりました。
深川では6日、75歳の女性が自宅の庭の雪山の中で見つかり、その後、死亡。
屋根からの落雪に、巻き込まれたとみられます。
稚内では8日、58歳の男性が、自宅前の雪に埋まっているのが見つかり、その後、死亡。
屋根の雪下ろしをしていたとみられます。
こうした屋根の雪下ろし中の事故を防ごうと、岩見沢市は、10年ほど前から、市民にヘルメットと安全帯、金具付きのロープの安全装具を、無料で貸し出しています。
ロープを腰につけ、屋根より外側に体が出ないように、長さを調整して使います。
岩見沢市によりますと、市内では今シーズン雪下ろし中の事故で重傷12人、軽傷4人の被害が出ています。
岩見沢市の防災対策室・相沢智生計画係長は、「吹雪の日や深夜・夜間帯になるべく作業をしないでいただきたい。晴れている日、暖かい日も雪が落ちやすいので、できるだけ避けて、万全の体制で作業していただきたい」と話していました。
道警によりますと、2月9日までに屋根の雪下ろし・落雪などの事故によって亡くなった人は人は14人、けがをした人は64人にのぼりました。
昨シーズンの同時期は死亡が14人、けがが60人だったので、同じようなペースです。
事故にまきこまれたのは、4割以上が70歳以上だといいます。
毎年相次ぐ、雪の事故。
時間帯や気温を慎重に考えて、命綱やヘルメットなどの道具を正しく使い、命を守っていきましょう。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は放送時(2023年2月13日)の情報に基づきます。
■「性教育は命のお話」2人のママが絵本で伝える、“産まれてきた”という奇跡とリアル