2023.02.21

出かける

スマホ使わず市電で交流 中部高の秋山さん企画、「ご縁電車」26日に【函館】

スマートフォン(スマホ)を使用せず、函館市電に乗り合わせた初対面の乗客同士で交流を深める無料貸切電車イベント「ご縁電車」が、26日に運行される。昨年実施された「イベント甲子園」でグランプリを受賞した函館中部高3年の秋山花緒さん(17)が企画し、その賞金を使って運営する。

秋山さんは「(コロナ禍で失われた)対面によるコミュニケーションの大切さを再認識してもらう場にしたい」とする。

「ご縁電車」をPRするチラシを手に参加を呼び掛ける秋山さん(右)らメンバー

スマホの普及やコロナ禍で以前から対面交流の機会が失われていることを危惧していた秋山さん。函館市電を利用する際も「コロナの影響でしょうがないが、乗客同士はこんなに近くにいるのに一言も交わさずにスマホ操作をしている人が多い。もったいないな」と感じていたという。

そんな中で、札幌の教育関連企業が昨年初開催した全国の高校生からワクワクするイベントのアイデアを募った「イベント甲子園」を知り、応募を決意。「スマホを使わず乗客同士で会話を楽しむ」などのコンセプトを踏まえて、「じかに交流する機会が必要」と審査で訴え、全国21団体、個人の頂点に立った。

賞金の100万円を活用し、ご縁電車3本を無料運行する。午前10時と午後2時発が湯の川―函館どつく前―駒場車庫前、正午発が湯川―谷地頭―駒場車庫前で、それぞれ五稜郭公園前、函館駅前、函館どつく前、谷地頭で途中停車する。

現在、市内や近郊の高校生8人も加わって使用する530号車の内装などを整えており、神社をイメージしたものにするという。定員は各回25人で、参加希望者は電話、または二次元コードなどから申し込む。締め切りは22日で、定員を超えた場合は抽選する。電話は大室果瑚さん(080・9070・8332、平日午前11時~午後3時)へ。

函館新聞社

函館新聞は、北海道函館市とその周辺地域で発行される日刊の地方紙です。電子版ではリアルタイムで記事を更新。きめ細やかな取材で”道南の今”を伝えます。

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