しっとりなのにパリッと食感、あふれ出すジューシーな肉汁がたまらない……!今回は、札幌から高速バスで2時間弱、日高地方にある平取町のこだわりの逸品をご紹介します。
平取町といえば、豊かな自然とアイヌ文化の拠点としてご存じの方も多いはず。主な産業は農業で、出荷量全道一を誇るブランドトマト「びらとりトマト」や、大自然の中で育てられた「びらとり和牛」が有名です。
そんな平取町の二風谷に、「びらとりハム」工場があります。工場につながる直売所にうかがうと・・・
ハムは10種類。お客様の大半は地元の方だそう。地元客の多さはおいしさの証明です。
定番はこちらの「ボンレスハム 」。肉本来の旨味を活かすために添加物を加えず、塩や香辛料などシンプルに仕上げるドイツ製法にこだわっています。
そして、30年前から不動の一番人気を誇るのは「荒挽フランク」です。
特別に、その製造現場を見学させてもらいました。
数日間塩漬けにした道産豚を、肉々しい食感を残すために一般的なひき肉の3倍程の太さで粗挽きに。それを塩コショウなど22種の香辛料と一緒に、一定の粘りが出るまでミキシングします。
優しく羊の腸の中に充填したら、最後はスモークとなりますが、ここにもドイツ製法ならではのこだわりが。スモークには、香りの良い桜のおが粉を使っています。チップよりも火が消えにくく全体に香りがよく付きます。
スモークとスチームでおよそ2時間、すぐに乾燥を防ぐために表面を洗い流したら出来上がり。
手間暇をかけて出来上がった看板商品「荒挽フランク」は、桜のスモーキーな香りが心地よく、しっとりなのにパリッと食感、あふれ出すジューシーな肉汁が食欲をそそります。
粗挽フランクのおすすめの焼き方も伝授してもらいました。
フライパンにフランクの高さの半分くらいまで水を入れてふたをし、目玉焼きの要領で蒸し焼きに。お湯が沸騰したら弱火にしておよそ2~3分、フランクをひっくり返しながら温めていきます。温まったところでお湯を全部捨てるのがポイント。最後に油を少量入れて、皮に焦げ目が付いたらOK。これだけで味が激変します。
泉澤章彦社長は北海道フードマイスターであり、商品作りのノウハウなどを学ぶ北海道フード塾の出身。工場長は1990年の創業当時から「びらとりハム」の伝統の味を守り続けている職人です。二人が出会ったのは今から44年前。18歳当時から続く、友情が生んだあうんの呼吸もおいしさの秘けつかもしれません。
旧知のコンビによる、挑戦は続きます。ふたりは次に「乾塩法」で作る「無塩せき」ハムやベーコンを考えているとか。
「到着点は、同じところを目指しているので、これからも二人三脚で頑張っていきたい。より安全でおいしいものを!こうご期待ください」。
「びらとりハム」はさらなる飛躍を目指しています
本社:札幌市東区東苗穂9条2丁目17番43号
TEL 011-768-8838/FAX 011-768-8842
平取工場:沙流郡平取町二風谷88
TEL 01457-3-7086/FAX 01457-3-7686
https://biratori-ham.com/
ご紹介した「粗挽フランク」はHBCショップでお買い求めできます。
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