2023.02.16

食べる

スイートコーン使った新商品・素材から手作りの高付加価値リキュール【下川】

地元有志で運営する社団法人「EZOUSAGI」(及川泰介代表理事)が、新商品として、地元産スイートコーンのリキュール(混成酒)を開発。味、香りに加え、見た目や素材にもこだわり、7日正午から28日午後5時まで商品購入型のクラウドファンディング(インターネット募金)を通し、数量限定で提供する。

同社では養蜂と農業・林業の産業間に生じる課題を、連携させた商品を開発することで、互いに考え、解決する糸口として、町特産品のフルーツトマト、蜂蜜、トドマツの葉を原料に、東京都内の製造所「東京クラフトリキュール」に製造を依頼し、高付加価値蒸留酒「クラフトリカー」を販売している。

今回のスイートコーンリキュールは「下川町の新たな素材を使った商品を売り出したい」と開発。地元農家のハウスで栽培されたスイートコーン140本を、最も甘くてうまみのある、おいしいときに収穫し、濃縮させて製造した。

新商品のスイートコーンを使ったクラフトリキュール(左)と既存のトドマツリキュール(右)

香味にはスイートコーンの甘い香りと共に、町産ミズナラを焦がして風味付けしているが、2年前の試作品と比べ、ミズナラの香りを強くして、おいしさを際立たせている。

透明感ある黄色のリキュールに仕上がり、飲み心地はウイスキーに近いようだ。生産から加工まで、全ての工程を手作業で行っている。アルコール度数は40度、1本500ミリリットルで、限定80本を今月完成させた。

パッケージを除いた状態、木枠とボトルにもこだわっている

ボトルと共にインテリアとしても使える木枠、ボトルを閉める球状の木製キャップは、町に縁ある工房(チエモク)職人が町産ハンノキで作った。パッケージには、ザラザラ感ある触り心地の良い和紙を使用し、町に縁ある画家の絵を起用。町で見る命の共存風景として、畑で育つコーンを食べる子グマが描かれている。ボトルもデュフューザーや花瓶などに利用できる。

こだわりを詰め込んだリキュールは、送料込みで定価2万2千円。クラウドファンディングでは25%引きで提供する。同社は「自然な雰囲気にこだわった。飲み終わった後も芸術作品として飾ってほしい」と語る。

名寄新聞社

名寄新聞(なよろしんぶん)は、名寄市、下川町、美深町をエリアに発行する地方新聞。本社屋内にある工場で自社印刷している。B3判、完全日刊。

http://www.nayoro-np.com/

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