【お酒好き必見】北海道発！あの“セコマ”が「クラフトジン」を新発売！滝上町産の希少な和ハッカを使用した限定6,000本に込めた想い

連載「#ソロ飲みのススメ」では、アルコール全般と地元・北海道をこよなく愛するライター・オサナイミカが、今こそ知ってもらいたい、北海道だからこそのアルコールを紹介します！
今回は特別版。株式会社セコマの新商品発表会にお邪魔しました！

明治から途切れることなく作り続けている、滝上町の和ハッカとは

2023年1月30日（月）より、セコマから6000本限定で発売となった【プレミアム ミント クラフト ジン】。これまでも滝上町産の和ハッカを使用したミントジンや、アイスやキャンディなどのセコマオリジナル商品はいくつかありましたが、【プレミアム ミント クラフト ジン】は、今までのものとは全く違うとのこと。

その商品説明や誕生秘話などを発表する会が先日メディア向けに開催され、アルコールと北海道をこよなく愛するオサナイも足を運ばせていただきました。

タイトルは“和ミントの集い”
ちなみにセコマでは和ハッカを“和ミント”と表示して販売されています。

ところで北海道でハッカ（薄荷）と聞くと、思い浮かべるのは“北見”が圧倒的ではないでしょうか？現在もハッカ記念館が残っているので、ハッカと言えば北見という認識が強いと思われます。
実際、戦前は北見に薄荷の工場もあり栽培も盛んだったのですが、戦後は安価な外国産のハッカが日本に輸入されるようになり、工場も閉鎖。
そんな中でも滝上町では、和ハッカを明治から一度も途切れることなく作り続けている町なんだそうです。（知りませんでした・・・汗）

栽培中のハッカ（画像提供：滝上町和ハッカ・ラボ）

夏の終わりに収穫した和ハッカは、蒸留釜に入れ“ハッカ油”を作るのですが、800～900㎏の和ハッカを入れても、摂れる量はほんのわずかだそうです。

画像提供：滝上町和ハッカ・ラボ

会場内では作業工程を動画で拝見したのですが、思っていた以上に大掛かりでビックリしました。
ちなみに現在滝上町で和ハッカを栽培している農家さんはわずか6戸。面積でいうと6ヘクタール。（ネットで調べると、札幌ドームで5.5ヘクタールだそうです。）正直な感想で言うと、滝上町の面積ならもっと大量に生産できるのでは？と思ってしまいますが、和ハッカの栽培は雑草の駆除など手作業でしか行えないことも多く、とにかく手間がかかるので、これ以上増やすことは難しいのだそうです。
ちなみになんと、国内の9割の生産量を誇るそうです！

和ハッカにもいくつかの品種があるそうなのですが、滝上町で栽培しているのは“北斗”という品種。
少し見えにくいかもしれませんが、画像上段の真ん中に“北斗”と記載されたルームスプレーがあるの、お分かりになりますでしょうか？
そしてそのお隣にある“JM23”という文字。

実はこの、“JM23”という品種の和ハッカを栽培しているのは、滝上町でも瀬川さんただ一軒のみなのです！
JM23という品種はペパーミントを交配して出来た品種で、他の和ハッカに比べると、ほんのり甘く優しい清涼感があるそうです。ただ、繊細なので栽培に手間もかかるのです。

その希少な“JM23”という品種の和ハッカと北斗をブレンドして作られたのが、【プレミアム ミント クラフト ジン】
葉だけを摘み取った‟JM23”を使うことで、より繊細な味わいになり、さらに和ハッカの使用量もこれまでのミントジンより、2.5倍使用しているとのこと。
そのような背景もあり、6000本限定なのだそうです。

北海道に根付くセコマと滝上町のグッとくる話はこちら

滝上町の住民が一番の”和ミント”ファン

こちらの写真、左側は（株）セコマの会長・丸谷氏。そして右側は滝上町長の長屋氏。（ネクタイが芝桜カラー！）
そもそも、なぜ希少価値の高い滝上町の和ハッカを使用したセコマオリジナルの商品が誕生したのかと言いますと、滝上町のお隣にある、紋別市上渚滑町（かみしょこつちょう）に2017年にセコマが出店したことがきっかけとのこと。
町唯一のスーパーが閉店し町民が困っていたところ、通常の出店基準では難しいと言われている、人口わずか900人の町にセコマが誕生し、近隣住民は本当に喜んだそうです。

セコマは北海道産の原料に特化した商品を数多く開発していますが、そのころ北海道産のミントで商品が作れないかということで原料を探していたところ、滝上町の希少な和ハッカと出会いました。
そう多くは作れない和ハッカの精油ですが、困っていた町民のために上渚滑に出店してくれたことで、『セコマさんなら、希少な和ハッカを大切に使ってくれるのでは』と、4.5㎏のハッカ油を託します。
そうして2019年に販売されたのが、“チョコミントアイスバー”でした。
12万本の商品が製造されたそうですが、一番売れたのが滝上町だったそうです！

丸谷会長曰く、『これまでも北海道産の原材料を使用して商品を作ってはきましたが、プレミアム ミント クラフト ジンには多くの人に知ってもらいたいストーリーがあります。そして商品というよりは作品なのです。プレミアムな清涼感を感じていただきたいので、まずはオンザロックで試してみて下さい。』とのことでした。

セコマと滝上町のアナザーストーリーをcheck

プロの目線から見た、プレミアム ミント クラフト ジン

今回の発表会では、一般社団法人日本ホテルバーメンズ協会（HBA）会⾧の野田氏から、プレミアム ミント クラフト ジンについての感想と、オリジナルカクテルも披露いただきました。
ちなみにHBAでは各地の食材等を生かし、“液体の宝石に変える”といった取り組みを行っているそうです。

「クリスタルシンフォニー～滝上協奏曲」

野田さん曰く、プレミアム ミント クラフト ジンは、ミントの香りの余韻も長く、あまり手を加えない方が楽しめるジンではあるが、緑の多い滝上をイメージして仕上げたそうです。
オサナイも取材後いただきましたが、程良い酸味と爽やかなミント香がス～ッと身体を抜けて、収穫前のミント畑が目の前に広がる感じでした！

そして今回は、札幌プリンスホテル・トップオブプリンスのバーテンダーでもある名取氏もプレミアムミント クラフト ジンを使用したオリジナルカクテルを披露。
名取氏は“スローイング”という液体を空気に触れさせる技法でカクテルを作ったのですが、こうすることによって、和ミントの香りがより広がるのです！

プレミアム ミント クラフト ジンのウリを最大限に生かしているところが、流石です！そうして出来上がったカクテルが・・・

『フェアリーズ ガーデン』
滝上町は、“童話村”をコンセプトにしているので、童話＝フェアリーテイルからこの名にしたそうです。
そして滝上町と言えば、“芝桜”
ミントと同じシソ科の赤しそジュースで、華やかに色づけしたほんのり甘いカクテル。

丸谷会長も長屋町長も美味しいと、ニコニコ顔で飲み干していました！

でもやっぱり、プレミアム ミント クラフト ジンの魅力を最大限に感じられるのは、ソーダ割りかも！
ソーダで割っただけなのに、とてもナチュラルなミントの香りが口の中に広がります。そして余韻の長さにビックリしました！

和ハッカと外国産のミントの圧倒的な違いは、“ハッカ脳～メントール”成分の量なのですが、今回JM23を使用したことによって、爽やかさが程良い感じで抜けていくのです。
北海道民としても、こんな素晴らしい原料があることに改めて感動してしまいました！

ジン好きな方はもちろんですが、北海道が大好きな方々にも、一度手に取ってもらいたい『作品』です！

【プレミアム ミント クラフト ジン】は、セイコーマート各店で数量限定で販売中。
本体価格2,380円（10％税込 2,618.00円）
※一部、酒類の取り扱いが無い店舗がございます。店舗ごとの酒類取り扱い状況はセイコーマート公式ホームページをご確認ください。

余談ですが、今回使用している氷は、セコマブランドの京極の名水で作った氷！
野田氏もこの氷を大絶賛していました。
プレミアム ミント クラフト ジンを購入する際は、合わせて購入することをお勧めします（笑）

★セコマ×滝上町　和ミント特設ページ　
https://seicomart.co.jp/instore/mint.html

★ご自宅までお届け★
セイコーマート公式通販でも販売中！

数量限定の新商品「プレミアム ミント クラフト ジン」をcheck

写真・文　オサナイミカ（一部、滝上町和ハッカ・ラボより提供）

【ライター：オサナイミカ　PROFILE】
札幌生まれ・札幌育ちの、アルコールをこよなく愛するアラフィフ、小学生の息子の母。 （株）リクルートが発行する情報誌生活情報サンロクマル（現Hot Pepper）の営業を経て、 2007年よりWEB情報サイトSapporo100milesの編集長として15年間、札幌や北海道の食と観光の情報を 【オサナイミカのつぶやき】を綴り続け、2022年11月からはSAPPORO YARDにて、【オサナイミカが行く！】をスタートしている。

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