エゾヒグマにロッキングホース、遊び心に溢れたスティック―旭川市の家具メーカー「カンディハウス」と、砂川市で馬具や皮革製品を製作する「ソメスサドル」が、プロダクトデザイナーの倉本仁さん、アートディレクターの谷内晴彦さんを迎え、端材を生かしたアートオブジェのブランド「COSONCO QS(コソンコクス)」を立ち上げました。
木目や節により家具製造には適さない木材や、繊維のしまりが不十分で馬具や家具の張地にむかない皮革など、製造の過程で生じる端材。良質でありながら、製品に使用できない材も大切に使い切りたいという両社の思いが重なり、2021年にプロジェクトが本格スタートしました。
当初はステーショナリーやインテリア小物の案も挙がりましたが、たどり着いたのはアートオブジェ。そこにあるだけで、豊かな気持ちにさせてくれる存在を目指しました。「資源の有効活用はもちろん、お客様の立場に立って、その製品が心を満たすかどうかという視点も大切と考えました」とカンディハウスデザイン企画本部の江良万里子さん。
そうして生まれたオブジェは、エゾヒグマやエゾリスなど北海道に生きる動物たちのシリーズをはじめ、タカやオウムなどのバードブロックシリーズ、建物や工場を表現したタウンシリーズなど全25アイテム。その時々の端材で制作するため、木の表情、革の色など、一つとして同じものはありません。中には樹皮部分を取り入れたオブジェもあり、少し粗い手触りからは自然の強さと温もりを感じることができます。
現在のところ、販売はブランドサイトからのみ。「天然素材が持つ温かみは、ほかに変えがたいもの。自分へのご褒美や、大切な人への贈り物に、ホッとひと息つけるようなアートピースとして、全国の皆さんに伝えていきたい」と江良さん。問い合わせはコソンコクスへ。
※掲載の内容はライナーウェブ掲載日(2022年12月7日)の情報に基づきます。
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