北海道が生んだスター、タカアンドトシさん。HBCテレビで毎週金曜に放送中の 『ジンギス談!』では、MCとしても大活躍中!
若手から大御所の芸人まで、様々なゲストを相手に 「ローカル」の深夜帯だからこそ聞けるトークを引き出す、スキルの高さは、目を見張るものがあります。
そんなタカアンドトシさんに特別インタビュー!
Sitakke読者と同世代の編集部がガチめな人生相談をしてきました。2〜30代が抱えがちな「コミュニケーションに関する悩み」を、お笑いのプロ・タカアンドトシさんならどう乗り越えるのでしょう?
—さっそくですが、相談です。私、仕事でいろいろな人に会うのですが、初対面の相手との距離を縮めるのが得意ではなくてですね…。MCとして時にはゲストとして、初対面の方との共演も多いタカトシさん。打ち解けるためのコツってありますか?
トシ:僕たち芸人ですからねぇ。仕事では、なんとかその場を盛り上げようと必死ですから。
タカ:基本的に、二人とも仕事以外では超人見知り。僕たちも初対面の人と打ち解けるのは苦手なんですよ。
—そうなんですか?でも、タカトシさんは、ゲストの良さを引き出すのが抜群にうまいって、『ジンギス談!』のスタッフさんに聞きましたよ!最初の5〜10分でその人の特徴をつかんで立ち回りを変化させながら番組を進行するのがスゴイって。しかも、ゲストをいじっても、決して嫌な気持ちにさせないのが素晴らしいと。
タカ:まあ~……ねぇ、仕事のスイッチ入れてますからね(照)。長年やってて思うのは、仕事は頑張ればいいけど、プライベートの場合、無理に合わない人に合わせる必要はないと思うんですよ。
トシ:それ言っちゃおしまいだろ! 相手を知るための、事前調査とかはどうですかね?
タカ:SNSを見て勉強して行くといいんじゃないですか? インスタとかツイッターとかで、「こんなことつぶやいてましたよね?」って。
トシ:いまはそういうツールが結構あるからいいですよね。きっかけは作りやすい。
タカ:僕たちが女優さんとか俳優さんと絡むときは、ネットで出演作品とかを調べて、「あの作品、見ました」とか「この作品が好きです」とか、話題にしますね。
トシ:共通の趣味とか見つけると、話すきっかけになりますよね。「ゴルフのスコア、すごいらしいですね」とか。趣味がわからないときは、「その靴、いいですね」とか、「同じの持ってます」とか言ってみたりね。
タカ:あとは、古典的な戦法ですけど、手土産です。相手の好きな物を渡したら、機嫌も良くなるんじゃないですかね?
—確かに。その辺、なかなか気づかないところかもしれません。いままで一番、機嫌を取るのが難しかった方はいますか?
トシ:答えられないよ(笑)!
タカ:よく、芸人泣かせと言われるのが、黒柳徹子さん。「徹子の部屋」に出演した芸人に「おもしろいことやってちょうだい」って言って、ネタとかやるとぜんぜん笑わないっていうね。もう「芸人殺し」ですよ(汗)。
—ネットの記事などでも、読んだことあります(笑)。
タカ:でも、僕たちの場合は、結構、笑ってくれたんですよ。それで、黒柳さんがトウモロコシが好きだと聞いたので、北海道ロケのときに、おいしそうなトウモロコシを買って贈ったんですよね。そうしたら、すぐにまた「徹子の部屋」に呼ばれました。あれはトウモロコシの効果だったのかもしれないなぁ~、うんうん。
トシ: (笑) でもまあ、初対面の相手でも、何か喜んでいただけるものを準備しておくってのは、いいんじゃないでしょうか。
—なるほど… SNSで事前リサーチをして、相手の好みに合わせた手土産を持っていく。この合わせ技の作戦いただきです!
—2番目のお悩みが、緊張についてです。仕事で大事なプレゼンとかがあると、緊張していつも以上にうまくできないということがあります。大舞台でも緊張しないためにはどうしたらいいんでしょうか?
「ジンギス談!」では、場慣れしていない若手の芸人さんをゲストに迎えることも多いと思うのですが、緊張している人を見て、タカトシさんならどうやって、リラックスさせてあげますか?
トシ:芸人の場合は、緊張してるのがおもしろかったりしますからね。そこをいじって、「めちゃめちゃ緊張してんな!」とか、「そこで噛むなよ!」とか、全部笑いに変えられるんで。芸人は参考になりませんよ。一般社会で、同じことやったら怒られちゃいますもんね(笑)。
タカ:僕はオリンピックとか観るのが大好きなんですけど、やっぱりアスリートの人たちのインタビューを聞いていると、みんな「オリンピックはゴールじゃなくて、通過点です」とか言うんですよ。本当はオリンピックを一番の目標にしているかもしれないけど、そこをあえて「通過点」と呼ぶのは、緊張しないためなんじゃないかって。「ここはそんなに大舞台じゃないんだ。単なる通過点だ」って自分を騙そうとしてるんじゃないかな? その方が、全力で臨んで緊張してダメになっても、「次があるからまた頑張る!」って思えるじゃん。
—なるほど。そこがゴールじゃなくて、通過点と思えば、心がちょっと軽くなりますね。
タカ:僕たち、若いときにすごい大事なオーディションで落ちちゃって。そのときはがっかりするけど、でも、あのとき落ちたから今の俺たちがあるんですよ。あのとき落ちて悔しかったから、頑張ってきて今があると思える。まだ若いと、そうは思えないかもしれないけど。
それでも緊張するんだったら…お酒ですね!!
トシ:出た出た!これ、絶対ダメなやつです(笑)。参考にしないでくださいね!
タカ:今はマスク生活だから、顔色もバレないし、問題ないよ。お酒でちょっとリラックスできるんだったら、飲んでいいんですよ。運転はダメですよ。でもプレゼンならいいんじゃない?
トシ:プレゼンもダメです。お酒はクセになるからダメ。
タカ:飲むのがダメなら、二日酔いで行ったらどお?まだ「ちょっと気持ちいい〜」くらいの感じで。
トシ:それが一番ダメ。こいつ、本気で言ってますからね。
タカ:体調悪くない二日酔いならいいじゃん!
トシ:芸人でも一般社会でも絶対にダメ。真面目に聞かないでください、こいつの話。
—(笑)
トシ:話を戻しますよ。うまくやろうとするから緊張するんですよ。うまくやろうとせず、伝えたいことを、思いを込めてきちんと表現する、それだけを考えて臨むと意外に緊張しないと思いますよ。逆に小手先でうまいことしゃべろうとすると、伝わらないものですよ。完璧にやろうと思わず、素直にいいと思うことを伝えてみたらどうでしょうか。
タカ:結局、精神論ですよ。メンタル。
トシ:緊張もメンタルからくるものですから。お酒は絶対ダメ。
—うまいことやろうとすると、変な緊張をしてしまうのは、確かにその通りですね。自分が今、一番いいと思うアイデアを伝えたい!という熱意で緊張を打ち負かす、これですね。
—最後は、親友とケンカしたときに仲直りする方法を教えてください。「ジンギス談!」のスタッフによると、タカトシさんはすごく仲良しで、楽屋からいつも楽しそうな笑い声が聞こえてくるとか。ケンカしたこととかありませんか?
トシ:僕たちケンカしたことないです。
—え!タカトシさん、学生時代からの友達同士ですよね?それだけ付き合いが長くても、一度もケンカしたことないんですか?
トシ:僕たち、友達じゃないんで(笑)。
タカ:そう。友達ではない。ただの相方(笑)。
トシ:一緒にお笑いをやろうって集まったので、お笑いの相方ってだけの関係です。二人で人を笑わせようという共通の目的があるのでケンカにはなりません。
タカ:だってケンカするだけ、損でしょ。
—同じ目的があるとケンカにならない!?
タカ:ケンカしそうになったら、どっちかが自然に部屋を出て行ったり距離を置いたりしますね。腹を割って話したいときは、マネージャーさんとか第三者を入れて、会議風に話すんですよ。だから、友達同士でもそうしたらいいんじゃないですか?
トシ:そうだね。だれかちゃんと2人の意見を冷静に聞いてくれる人を間に入れて。
タカ:二人だけで話すと「おまえが悪い」「いやおまえだ!」って、終わっちゃう。中和してくれる人を入れるのがいいよね。でも親友とのケンカだったら、時間が経つとどちらからともなく「ごめんね」って言って仲直りできるんじゃない? 僕はちっちゃい頃はそうでしたね。
トシ:ねえこれ、5歳児のお悩みじゃないでしょ? やっぱり大人のケンカってね、難しいですよね。
タカ:それで終わるなら、親友じゃない! 僕は、一度怒ったらもう絶対に許せないタイプ。自分が悪かったら謝るけど、相手が悪いときは絶対に折れない。
—タカさん、意志が強いですね。
トシ:こいつ、意志なんかめちゃくちゃ弱いですよ。ただのへそ曲がりなんですよ。
タカ:ずるいこと言われたら、絶対に許さない! ずっと覚えてますよ。
トシ:「俺はあんたを許さない」ってノートに書いてるもんね。
タカ:でも、自分が少しでも悪いと思ったら、やっぱり素直に謝ること。悪くなかったら謝る必要なし!
トシ:ケンカしたばかりのときは、お互いに興奮してますから、ほとぼりが冷めるのを待つといいですよ。
タカ:ケンカしても大切な友達だって思ったら、やっぱり仲直りできますよ。
—ありがとうございます!なんだか、タカトシさんに相談すると、ふしぎと元気が出てきました。とっても参考になりました。
—最後に、HBCで収録している『ジンギス談!』ってタカトシさんにとってどういう番組ですか?
タカ:「ジンギス談!」って、僕たちにとっては、故郷の北海道に帰ってきて、好き勝手にしゃべらせてもらって、充電できるというか、癒やしの番組ですね。それこそ、アルコール的な。
トシ:アルコールの話はもういいだろ!
タカ:飲んで、ちょっと気持ちが大きくなる感じと似てるというかね。
トシ:だからアルコールはダメ!そうですね。「ジンギス談!」って、芸人さんをゲストに呼んで、お笑いのことをガッツリしゃべる、みたいな番組なんですよ。東京でも純粋に「お笑い」っていう番組はそんなにないので、とても貴重ですね。芸人同士で、お笑いについてトークができるって、すごくありがたい番組です。
—1月22日には、公開収録の「『ジンギス談!寄席2023』」ありますね。楽しみにしています!
トシ:昼の部・夜の部があって、昼はますだおかださん、夜の部には見取り図も加わって、楽しくやります。カナモトホールでやりますので、ぜひ、お笑いの臨場感を体感しにきてください。
タカ:お待ちしてまーす!
“超人見知り”なタカアンドトシさんが、“癒やし”であり、お笑いについてガッツリできる“貴重”な番組だと語る、『ジンギス談!』。その特別イベントが実施決定!
前回 満員御礼で閉幕した『ジンギス談!寄席2022』の第2弾、今回は昼の談・夜の談の2回公演です。
昼の談は、タカアンドトシと2002年M-1王者“ますだおかだ”によるジンギス談!公開収録。
そして夜の談は、見取り図・ますだおかだ・タカアンドトシでネタ祭り!さらに、見取り図×タカアンドトシでのジンギス談!公開収録もあります。イベントの様子は生配信でも全国のファンに発信します。
開催日
2023年1月22日(日)
開催場所
カナモトホール(札幌市民ホール) 札幌市中央区北1西1丁目
チケット情報
詳細はHPをご確認ください
出演者
タカアンドトシ、ますだおかだ、見取り図ほか
企画協力
吉本興業株式会社
問い合わせ先
HBC事業部 011-232-1373(平日10時~17時)
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記事担当:ナベ子(Sitakke編集部)
■ジンギス談!寄席2023
2023年1月22日(日)札幌・カナモトホール
前回満員御礼で閉幕したイベントの第2弾が開催。
今回は昼夜2回公演。イベントの様子は生配信で全国のファンにも発信します!