2022.12.09

暮らす

移住者が答える!移住前後のギャップって?【アンケート】

北海道・十勝地方南部に位置する大樹町。この連載では、宇宙のまちづくり、観光、移住、日々の暮らしのことなどを綴っている『宇宙のまち大樹町公式note』より、選りすぐりの記事をお届けします。

こんにちは!移住コーディネーターの岡山ひろみです。
今年の8月に、大樹町内の移住者に対して行ったアンケートを行いました。その中で 「移住する前に想像していたことと、違ったことはなんですか?」 という質問に対しての回答が、移住を検討している方の参考になりそうだったので、ご紹介したいと思います!

意外と良かったこと

人付き合い編

「もっと近所付き合いが重いと思っていたが、そんなこともなかった」
「小学生の人数が1学年10人くらいかなと思っていたけど、40-50人くらいいた」
「元気で、町への想いがある同年代がたくさんいた」

アンケートでは、町の好きなところに「人の良さ」を挙げる方がたくさんいらっしゃいました。私はご近所さんがとてもいい方たちで、一緒にバーベキューをしたり、野菜の育て方を教えてもらったりと、楽しく生活しています!

利便性編

「意外と飲食店が多かった」
「思ったほど買い物に困らない。町で手に入らないものはAmazonで事足りる」
「思っていたより全部揃っている」
「意外と生活に困らなかった」

町内には、スーパーマーケットが2店舗、コンビニが3店舗、ホームセンター、ドラッグストアがあるため、生活に最低限必要なものは町内で揃います。中でも、ドラッグストアは夜9時まで営業しているので、とてもありがたいのです。町内で手に入らないものは、インターネットを活用したり、休日に帯広市まで買いに行ったりして入手します。

生活編

「晴れの日が異様に多い」
「新しいお店が増えたり、新しいプロジェクトが生まれている」
「除雪が入れば、意外と運転できた」
「田舎なので閑散としているかと思ったら、そんなこともなかった」

思ったより残念だったこと

利便性編

「ネット配達にかかる日数が多い」
Amazonで注文した商品が、当日や翌日に届くことは、まずありません。2〜3日はかかってしまいますし、配送料も本州より高額です。「町に売ってないけれど、どうしても今すぐに必要!!」というものは、帯広に買いに行くか、代替品で済ますか、ストックを切らさないように注意するしかないでしょう。こればっかりは、(今のところ)諦めていただくしかないと思います。

「ネットスーパーがない」
実は、イオン北海道のネットスーパー「楽宅便」では、大樹町まで配送してもらうことが可能です!しかし、
他に、コープさっぽろのトドックがあります。

生活編

「灯油代が結構かかる」
十勝地方に単身でアパートに住んでいる17名に、冬の暖房費(1ヶ月あたり)をヒアリングしたところ、
1円〜5,000円が2名(11.8%)、5,001〜10,000円が3名(17.6%)10,001円〜15,000円が6名(35.3%)、15,001円以上が6名(35.3%)という結果になりました。

他にも、1LDK2人暮らし(エアコン暖房&IHクッキングヒーター)の方の電気代を教えていただきましたが、以下のような結果になりました。

11月 10,068円
12月 16,138円
1月 19,312円
2月 33,592円
3月 29,656円

町内には薪ストーブの方が多いです。農家さんは、敷地内の木を切って薪にしている方も多いですが、「購入するのであれば1㎥2万円くらいなのではないか」という声を頂きました(参考までに…我が家は薪ストーブですが、灯油ストーブと併用で、一冬2㎥の薪を使用しています)。

「ゴキブリはいないが、網戸や住宅のドアに虫がたくさんいて驚いた」
大樹町の冬の厳しい寒さから、ゴキブリは見かけません。しかし、大樹町は自然豊かな町。その分、外で虫と出会う確率は、都会に比べると多いかもしれませんね。私も、移住1年目はとにかく虫にイライラしていました。特に夏場に出るブヨが嫌いで嫌いで…しかし、移住3年目は特に驚くこともなく、虫の多い環境に慣れたのかもしれませんね。

「雪はあまり降らないと聞いていたが、想像以上に雪が降って驚きました」
北海道の冬に雪はつきものですが、降雪が多いのは、日本海に近い地域です。気象庁の累積降雪量一覧表によると、2021年11月1日〜2022年5月9日における札幌市の累積降雪量は476cm、大樹町は285cmでした。また、大樹町は除雪が非常に丁寧であることや、降雪日は年に2〜4回程ということから、冬でも非常に住みやすい!と、札幌育ちの私は思うのです。
しかし、首都圏から来られた方々には「雪が多い」と言う方も多く、育った環境によって、積雪量に対する印象が大きく違うようです。

「ゴミの分類が分からない」
私がかつて世田谷区に住んでいたとき、プラスチックはすべて「可燃ごみ」に分別していました。「学研キッズネット※」で調べてみると、ゴミの焼却炉の性能が良くなり、プラスチックを燃やしても有害物質がほどんどでなくなったため、23区では可燃ごみとして回収しているそうです。

(※参考 学研キッズネットHP:墨田区でプラスチックを燃えるゴミにしたのはなぜですか?)

しかし、大樹町は東京23区ではありません。プラスチックや発泡トレイは資源ごみに分別されます。更に、ゴミ袋も町指定のゴミ袋に入れて捨てる必要があります。このようなゴミの出し方は、転入時に住民課でもらえる分別ポスターを参考にしてくださいね!

「堆肥の臭いが強い」
大樹町は酪農の町で、JA大樹町によると「人間の約3.5倍の21,045頭の乳牛が飼育されています」。その牛が食べる飼料は、多くの農家が自身の畑で育てた牧草やデントコーンを与えています。牛の糞尿は、牧草やデントコーンを育てる畑に、堆肥として撒かれるのが一般的です。ですから、場所と風向きにもよりますが、非常に臭いがキツい…というときも正直あります…。
しかし!悲観することはありません。

実は、牛の糞尿由来のメタンガスから、液化バイオメタンをロケット燃料に活用するというプロジェクトがあるのです。まさに酪農と宇宙の町ならではの取り組みに、皆様ご期待ください!

いかがでしたか?
もちろん、感じ方は人それぞれ。一番確実なのは、移住前に町を訪れて自分で確かめることです。「思っていたよりも気にならなかった」「それよりもコッチが気になる」など、色々あると思います。移住前はぜひ一度町を視察してくださいね!

文・岡山ひろみ

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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