22歳の、若きパン職人が夢をかなえ、自分のパン屋さんをオープン!
手掛けるのは、食べる人の事を想って作る「カラダに優しいパン」です。
一体どんなパンがお店に並ぶのか。
美味しさへのこだわりとは?
若きパン職人とお店の魅力に迫りました。
北広島市のガラス工房「ニーウンペツの森」。
この敷地内で、森の中にひっそりとオープンしたのが「森のパン工房 ウタリ」です。
店主は、10月末に22歳になったばかりのパン職人、佐藤修平さんです。
自分のパン屋を地元・北広島に出すことが中学1年のころから夢だったという佐藤さん。
親元を離れ、道内唯一の食物調理科だけの「三笠高校」へ進学を決意。
在学中は、高校生レストランの立ち上げに携わり、「全国高校生パンコンテスト」にも2年連続で優秀賞を受賞するなど、腕を磨きました。
卒業後は、円山のドイツパン屋さん「ブルクベーカリー」に就職し、約3年間修業。
さらにパン作りの経験を積み、ことし9月、自分の店「森のパン工房 ウタリ」をオープンさせました。
お店には常時10種類ほどのパンが並び、いずれも、「体のことを気遣ったパン」だといいます。
中でもこだわりが、こちらの「寒麹の古代パン」。
このパンに使っているのは、通常の小麦粉ではなく、道産の「スペルト小麦」です。
スペルト小麦とは、現在幅広く使われている小麦の原種にあたる古代雑穀で、およそ9千年前からヨーロッパで栽培され、通常の小麦よりも栄養価が高く、風味が良いのが特徴です。
そして砂糖や塩の代わりに使うのが「寒麹」。
塩麹とは違い一切水を加えていないので、お米の甘みやうま味が濃縮されています。
この寒麹で、小麦のうま味をさらに引き立てます。
噛めば噛むほどうま味がでてくる、味わい深いパンです。
小麦アレルギーが発症しづらいといわれているスペルト小麦。
佐藤さんは「小麦を食べると体調を崩す人や小麦アレルギーを持っている人がまわりにいる。スペルト小麦だと食べられる人が多くいる」とし、「体に負担のかからないパンを提供したいと思いスペルト小麦を使っている」と話します。
そのほかにも、魅力的なパンがたくさん!
ライ麦で作った香ばしいクロワッサン。
優しい甘さが癖になるあんバターサンド。
さらに、旬の味覚を使った期間限定!
カボチャのクロックムッシュもあります。
9月に「森のパン工房 ウタリ」をオープンしたばかりの佐藤さんですが、実は、先月頭にも別店舗を出店!
場所は、大型複合施設の「TSUTAYA 美しが丘」店です。
本店とは違ったラインナップのパンが並ぶそうですが、札幌市民にも訪れやすいのがうれしいですね。
夢の第一歩を踏み出したばかりの佐藤さん。
食べる人の事を想って作る「カラダに優しいパン」を、皆さんもぜひ一度、食べてみてはいかがでしょうか。
※掲載の内容は番組放送時(2022年11月2日)の情報に基づきます。