2022.11.04

暮らす

まとめ買い、ポイ活…お金のプロが「やらない節約術」と「やる節約術」

今年のカレンダーもあと2枚になりました。年々あっという間に一年が終わる気がします。読者のみなさまは今年を振り返ってやり残したことはありませんか? 筆者は今年、思いがけずダイエット年となりました。2月からずっと体重の記録をつけているのですが、夏前に8キロ痩せて秋に2キロリバウンドしたまま体重を維持(?)しています。

今年中にあと5キロ痩せたかったのですが、来年に持ち越しになりそうな予感。諦めずに増えた2キロを戻すことを残り2か月の目標にしたいと思います。
さて今回は、旭川在住・フィナンシャルプランナーの筆者が、プロはやらない節約術と、コンセントをこまめに抜くより簡単にできる節約術をご紹介します。

やらない節約1:目玉商品に釣られてスーパーのはしご

メリットだと思われていること

チラシを見比べて、卵はAスーパー、肉はBスーパー、野菜はCスーパー、と目玉商品を求めてお店をはしごする。

やるデメリット

筆者も一時期スーパーをはしごをしていた時期があるのですが、チラシを見て価格を比較して……となると小一時間とられました。休日なのでなるべくのんびりしたい気持ちもあり面倒に思えたのと、昨今の高騰しているガソリン代を考えるとあちこち車で回るのはデメリットかもと思いはしご買いはやめました。

節約の効果

卵がAスーパーは135円、Bスーパーは198円だとしたら63円の違いが生まれます。Aスーパーで卵のみ買う意思の強さがあればいいのですが、筆者は2軒目のお店で目玉商品以外にも目についたものを購入してしまったため、差額の63円では済まないことが多々ありました。

家族も一緒に買い物にいくと、知らないうちに余計なものがカゴに入っていることも……。買い物回数が多いということは、それだけ余計にものを買ってしまう可能性も高くなるということです。最近は買い物回数も滞在時間も少なく済むように意識しています。

やらない節約2:まとめ買い

メリットだと思われていること

まとめ買いすることで割引されお得感がある。

やるデメリット

これも同じく必要のないものまで買ってしまう可能性がある。

節約の効果

単価350円のものが3つで1,000円だとしたら割引になりお得感はあるのですが、本当に3つも必要でしょうか。衣類の場合は品質も気になります。
たとえば、ストッキングが10足1,000円と2足700円で売っていた場合。お得感で安い方を買ってしまいませんか?

筆者は毎日ストッキングを履くのでネットでまとめ買いをしていた時期もありますが、安さだけで選んだものが履いた瞬間に伝線してしまい結果的に10枚をすぐ消費してしまった苦い経験があります。品質のよいものを選ぶと繰り返し履いても破れづらい、サポート機能もあり見た目もだらしなくなりにくいと気づいてからは、パッと見の値段だけで判断しないようになりました。

食品の場合も2パックで十分なのに、まとめて買うとお得だからと3パック購入。結局使わず、余ってしまうこともありました。使わなかった分を冷凍したりもしてみたのですが、普段忙しいと冷凍したものを解凍するのは意外と手間で、上手に解凍できないことも続きました。今は買ってすぐ食べる方がおいしく無駄がないと思い、必要な分だけ購入するようにしています。

やっている節約1:消耗品の単価を下げる

トイレットペーパーや歯ブラシなど、使う量や使う期間が決まっている消耗品は、単価の安いものを選ぶようにしています。トイレットペーパーは、つい香りや可愛いプリント付きのものに惑わされそうになりますが、“シングルではなくダブル”など譲れないポイントを決めて選ぶようにしています。

節約の効果

歯ブラシは1日3回磨いていたら寿命は1か月といわれています。歯ブラシはあまり安くてもすぐにダメになりそうですが、1か月程度状態が保てる歯ブラシを使いながら探しました。

例えば198円と398円の歯ブラシがあったら200円の差があります。家族4人だと、1か月で800円、1年で9,600円の差が生まれます。10年だと96,000円。200円の差も侮れませんよね。

こちらは固定費にもいえることです。例えば携帯代なども料金×家族の人数なので、こまめにプランを見直していく必要があります。携帯料金の場合は、見直して4人家族が500円ずつ安くなったとしたら、1か月2,000円、年間で24,000円の差額が生まれます。こまめにコンセントを抜くよりも節約効果がありそうですね。

やっている節約2:生活費でのポイ活

ポイントを貯める“ポイ活”をしている方は多いと思います。筆者も年会費無料のクレジットカードから、よりポイントの貯まる年会費有料カードに変更しました。
とはいえ、ポイントを貯めようと無駄に買い物をするのは本末転倒です。ネットのお買い物キャンペーンもポイントが貯まるからという理由ではなく必要なものだけ購入しましょう。不必要なまとめ買いもに要注意です。

節約の効果

日常生活にどれくらい使っているかを把握することが重要です。必要以上に使うのはNG。光熱費や食費、携帯料金など、必要な分だけクレジットカード払いをするのがおすすめです。
クレジットカードも年会費が無料なものを有料に変えることで、年会費分以上にポイントが貯まるのであれば変更を検討してみても良いでしょう。

まとめ

昔から安物買いの銭失いとはよく言ったものです。お得に思えても本当に必要かどうか、使いきれるのかをよく考えることです。物は増やさない、ストックしない。シンプルに暮らすことが節約につながると思います。

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文:FP鶴羽(ファイナンシャルプランナー)
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【ライター:FP鶴羽 PROFILE】
旭川在住の元陸上自衛官。
バブルの頃に野山を駆け回っていた見た目とギャップありのワイルドだろう系アラフィフ。
お金に疎すぎて色々と失敗を重ねたことをバネに現在は家計の専門家ファイナンシャルプランナーとしてセミナーやラジオでお金の情報発信中。

【画像】monochrome、bee、Graphs、Rhetorica、Graphs / PIXTA(ピクスタ)

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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