革という素材が持つ硬派なイメージを、ワクワクするようなアイデアで覆してしまうのが帯広市にある革工房月花の小物。定番商品のマカロン形ポーチや、はぎれを重ねてチョコレートやクッキーに見立てたアクセサリーなどは、かわいらしく遊び心も満点です。そんなラインナップに新たに加わったのが、リンゴ形のポーチ。手のひらサイズのころんとしたフォルムは、見ているだけで心和みます。
ひと針ずつ革を縫い合わせ、温もりあふれる作品を生み出すのが同工房の岩渕紗代さん。主に国産の牛革を使用し、物づくりに励んでいます。しかもタンニンといった自然の素材でなめしているので、化学薬品を使用した革より自然へ戻りやすいそう。小さな革まで活用して廃棄を減らすなど、環境にも配慮しています。
革製のポーチは丈夫で長く愛用でき、強度も十分。使い道は自由ですが、あえて目に留まりやすい場所へ付けて持ち歩くのがお勧めです。その個性的なデザインは、楽しい会話のきっかけを運んでくれることでしょう。
<岩渕紗代さん>
帯広市出身。服飾デザインの専門学校を卒業した後、独学でレザークラフトを学ぶ。2015年から革工房を構え、今年の1月から帯広市を拠点にして本格的に活動。独創的でかわいらしい革製品は、イベントなどで人気を集めている。小物のほかバッグなどもインスタグラムからオーダーを受け付ける
革工房 月花のインスタグラムへ問い合わせをするか、イベント出店時に購入可。10月2・16日に十勝ヒルズの「朝マルシェ」に出店予定
※フリーマガジン「Chai」2022年10月号より。
※撮影/辰巳 勲。写真の無断転用は禁じます。
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連載「いいものfromトカチ」
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