波打ち際に立つと、思わず深呼吸したくなる。
広がる青の絶景は、知る人ぞ知る、とっておきの場所にあります。
北海道・島牧村。札幌から車で3時間半ほどの、小さな村です。日本海と山々に囲まれて、1300人ほどの人が暮らしています。
島牧村には、ここにしかない美しさがあります。ビルに遮られず広がる青い空、喧騒から離れた静けさに、澄み渡る空気、秋には色づき始める山々。
そして、透き通った海。この海の恵みが、漁業という村の基幹産業を生み出し、人々の暮らしを支えています。
この景色を、これからの世代にも残したいと手を挙げた、音楽家がいます。
中田雅史(なかた・まさし)さん。島牧村出身のシンガーソングライターです。大自然の中で聞くとより心地いい、優しい歌声の持ち主です。
中田さんが注目したのは、海洋プラスチックごみ。世界的な課題になっていますが、島牧村もその影響を受けています。
9月8日、中田さんの想いに共感する人たちが集まり、村の海岸を歩くと、これだけの量のごみが見つかりました。
でも、ごみを前にした人々は、この笑顔…。
中田さんは、この海洋プラスチックごみを、ただ課題としてではなく、前向きにとらえます。サウンドアーティストの景井雅之さんと一緒に、音楽家の2人だからこその発想で、企画を考えました。
企画の会場になるのは、「小さな町の小さなマルシェ」。島牧村の道の駅のすぐそばにある、ユースホステルで開かれる恒例行事で、ことしで11年目です。
ユースホステル前の芝生の上に、体や自然に優しい食品や雑貨のブースが並んでいます。青空の下で、島牧村ならではの穏やかな空気感を楽しめます。
ことしは10月15日(土) の開催に決まりました。このマルシェ内で、中田さんらは海洋ごみをテーマにした体験型の取り組み「ビーチクリーン」を行います。
島牧村の海の美しさを守るため、参加者と一緒に海岸線を歩き、ごみを集めます。ただ、ごみを拾って終わりではなく、楽しみは「その後」にあります。
拾い集めた海洋プラスチックごみが、スピーカーになるのです。
実際に、9月に中田さんらが拾ったごみで試作品を作りました。
こちらが拾い集めた海洋プラスチックごみ。
これを工場に送って、粉砕してもらいます。すると、カラフルな粒になります。
これを熱して板にしたものを組み合わせ、スピーカーにしたものがこちら。
それぞれ色合いが違う、世界でひとつだけのスピーカーです。
10月15日(土)の「ビーチクリーン」で集めたごみも、このようなスピーカーに生まれ変わります。
音楽家だからこその、海洋プラスチックごみへの向き合い方。参加した一人ひとりの、意識が変わるきっかけにしたいといいます。
島牧村の自然や、マルシェを楽しむついでにでも、その村の魅力を守る一員になってみませんか?
【ビーチクリーン】
・「小さな町の小さなマルシェ」内の体験型コーナーとして開催
・10月15日(土)午前10時にマルシェ会場「ネイチャーイン島牧ユースホステル」集合
・参加無料
・事前申し込み不要
・スピーカーの試作品もお披露目
・終了後、マルシェのステージでライブなども開催予定
・島牧村とアーティストの取り組みをまとめた 電子パンフレット“おかげさま” Umi Pla
<スケジュール>
10:00-10:10あいさつ(スピーカーおひろめ)
10:10-11:20ビーチクリーン
11:30-12:00 アーティストによるLIVE
12:00-12:50青空トークセッション 「持続可能な地域づくりとみんなができること」
ゲストスピーカー・一般財団法人日本環境衛生センター SDGs事業推進役 鈴木弘幸氏
12:55-16:20アーティストによるLIVE
【小さな町の小さなマルシェ】
・会場:さくらの咲くところ(ネイチャーイン島牧ユースホステル)
・住所:島牧村千走21(道の駅よってけ島牧のすぐそば)
・ホームページ:https://sakuranosakutokoro.com/little-marche/
Sponsored by 島牧村
※島牧村は環境省が推進している「ローカル・ブルー・オーシャン・ビジョン推進事業」実施の受け口となる自治体です。
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