2022.09.28

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まちの書店が閉店する中…生活の近くに「来てくれる」書店スタート【札幌】

8月31日、札幌の地下街にある「紀伊国屋書店オーロラタウン店」が、およそ半世紀続いた営業に幕を下ろし、閉店しました。

店長は、「ネット書店とか電子書籍、そこが出てきてからやはり全く変わってきた」と話します。

ネット書店や電子書籍の普及、若い世代の「読書離れ」に押されて、閉店が相次いでいる「マチの本屋さん」。

札幌の中心部でも、例外ではありません。

まちを歩く人に聞いてみると、“デジタル派”だという人は「電子・スマホとかで見れちゃうんであまり書店に行かないかな」と話します。一方、“紙派”という人からは、「本を手に取って中を確認できて、これを買おうって決める“ときめき”があるでしょう。ネットにはない」「ちょっとぷらっと寄りたいときに書店がやっぱりなくなってくると、買いたいなっていう気持ちが抑えられちゃう」という声がありました。

身近な存在だった書店が、町の景色から消えつつあります。

長年、JR札幌駅の商業施設「パセオ」で親しまれてきた「札幌弘栄堂書店」。

市内3か所にあった店舗を7月から順次閉店していて、最後となったこの店も、「パセオ」の閉店に合わせて9月末で、営業を終えます。

訪れていた人は、「大型書店はいっぱい本がありすぎて、気が付かないような本も意外とある」「待ち時間に使うので割と昔から使っている、なくなるのは悲しい」と話していました。

全国にある書店の数は、2003年度には2万店を数えましたが、年々減り続け、昨年度には、1万2000店を割り込みました。

インターネットやデジタル書籍の普及に、若い世代を中心に加速する「読書離れ」、それに新型コロナウイルスの流行もあり、いわゆる「リアルな本屋さん」の苦境は続いています。

そんな中・・・。

札幌の女性が今年、新たな書店を開業。その個性的な店とは…

札幌市豊平区の商業施設にやってきた1台の車。

実はこの車自体が、書店なんです。

今年4月に開業した「いどうほんやKOKO(ここ)」。

それまで公務員をしていた平塚真実(まみ)さんが、「本にまつわる仕事をしたい」という願いを叶えました。

今は中学校の司書として働くかたわら、1冊1冊選び抜いた、おすすめの絵本を持って、商業施設やイベント会場などで営業しています。

平塚さんは、「リモートワークで職場に行かなくても仕事ができたりとか、外に買い物に行かなくても家で注文できたりとか、そのコンパクトになった暮らしのより身近なところに、あちこちに動いていく移動本屋というのを始めてみようかなって」と話します。

コンセプトは「日常生活の近くに歩み寄ってくる本屋さん」。

訪れた人は、「図書館とか周りにないから、すごい助かります」「開放的で買物の途中でも来れるのでいいなって思う」と話していました。

札幌市内でも、書店の閉店が相次ぐ中で、子どもたちが実物の絵本に触れることのできる店になっています。

平塚さんは、「移動本屋は札幌にはないと思うので、初めて見たって言って、珍しがって喜んで来てくださる方が多い。何か宝物を見つけるというか、非日常みたいな空間があってそこで選ぶという体験自体をしてもらうのがいいかなって」と話していました。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2022年9月13日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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