秋は過ごしやすいだけでなく、食べ物がおいしくなる季節ですね。今回は、食欲の秋をさらに楽しむために、印象アップにつながる和食配膳の基本についてマナー講師である筆者がご紹介します。
和食の基本は一汁三菜。ご飯・汁物・三菜(3つのおかず)で構成されますが、それぞれ置く位置が決まっていることはご存じでしょうか? SNSなどで家庭料理を載せる際やお客様をおもてなしするときに恥をかかないよう、基本の配膳は覚えておきたいですよね。
知っているようで意外と知らない和食の配膳マナーとお箸の使い方をクイズ形式でご紹介。正解を考えながら読んでみてくださいね!
A:向かって右側
B:向かって左側
正解:B
古くからお米は神聖な食べ物として扱われ、米を主食とする日本人にとって欠かせないものだったことから、左側に重要なものを配置する“左上位”とされています。また、右手で箸を持った時に食べやすいという合理的な面もあります。
A:頭を左
B:頭を右
正解:A
頭は左、腹は手前にくるように盛り付けます。
A:持つほうを右にして並べる
B:持つほうを左にして並べる
正解:A
お箸は箸置きを使い、お膳の一番手前に置きます。右利きの場合は持ち手を右にして横に並べましょう。
A:水平に割る
B:立てて割る
正解:A
割りばしは水平に持ち上げて上下に割ります。立てて割ると力が入りやすく、隣の人やお料理に手がぶつかることもあるので避けましょう。
A:茶碗の上に置く
B:箸置きに置く
正解:B
Aの「茶碗の上に置く」は“渡し橋”といって、箸使いのタブーとされています。
正しい置き方はBの「箸置きに置く」。お箸はそろえた上で、箸先を3cmほど箸置きから出して置きます。箸置きがない場合は、折敷(食器の下に敷くもの)の左側のふちに箸先をかけておきましょう。
さて、みなさんは何問正解できましたでしょうか。
間違ったところはぜひこの機会に覚えて、印象アップに繋げていきましょう。全問正解できた方は、自信をもって和食を楽しんでくださいね。
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文:桜美月(イメージアッププロデューサー・マナー講師)
ブログ:「魅力開花」立ち居振る舞いシンデレラマナーレッスン東京・日本橋・松山
Instagram:@elegant.sakura
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【ライター:桜美月 PROFILE】
愛媛県松山市出身、好奇心旺盛な学び好き。ミス松山の経験を活かし美しい振る舞いやマナーを深く学び資格取得。現在は、マナー講師の枠にとらわれず、自分のやりたいことに挑戦し、『SAMIE』ブランドを立ち上げデザイナーとしても活動中。Voicy『桜 美月のシンデレラマナー』では、外見だけでなく内面も整える生き方、あり方について配信中。
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