2022.09.01

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魚離れの時代に、観光で挑む。鹿部町で出合う、漁師のまちの暮らし

道の駅しかべ間歇泉公園のオープンにより、鹿部町は観光に自分たちの日常文化を活用した。

それは、漁師のしごととごはん。

私たちが失いつつある魚食文化の保存に貢献している。

冬が旬のごっこ(ホテイウオ)漁をする、ごっこ漁体験

火湾の南に位置する鹿部町は、江戸末期にはマグロの定置網漁が行われるなど、古くから漁業の盛んなまちでもある。

そんな鹿部町が新幹線開業から取り組んだ観光地づくりは、漁師のまちの暮らしを体験してもらうことだった。

魚介が水揚げされる漁港をガイドの解説付きで見学、鹿部漁港見学

プログラムは、「昆布干し体験」「ホタテ漁体験」「刺網漁体験」といった漁師のしごとを知るもの、港から魚が水揚げされる「漁港案内」、釣りに興味があれば「船釣り体験」「手ぶら漁港釣り体験」、魚が捌けない人には「浜のかあさん地元料理体験」など多彩なものが用意されている。

鹿部の観光名物にもなってきた、浜のかあさん地元料理体験

これは、私たちが魚食を持続できるよう食文化を守ることに通じる。また、外国人にとっては伝統的食文化の体験でもある。

近隣には自然アクティビティが多い大沼公園があり、アドベンチャートラベルの旅行先としても、今後期待が高まっている。

問い合わせ
鹿部温泉観光協会
鹿部町字鹿部18-1
TEL.01372-7-3500

※掲載の情報は2022年7月発行の北海道発掘マガジン「JP01」に基づきます

北海道発掘マガジン JP01

179市町村、14振興局のありのままの、でもありきたりではない魅力を共有し、「思わず出かけたくなる北海道」として皆様にお届けする北海道を発掘するフリーマガジン。

https://jp01.jp/

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