2022.09.01

暮らす

非常食はどのくらい必要?収納のプロが教える備蓄品準備の3つのコツ

9月1日は防災の日。ご家庭では災害に備えた準備はしていますでしょうか。せっかくの機会なので、防災について家族で話し、備蓄の見直しをしてみましょう。

災害が起こってからライフラインが復旧するまでの期間を考えると、家庭では最低3日~1週間分の備蓄が必要だといわれています*。必要な量を具体的にすると、1日3リットルの水と最低3日~1週間分の食事が家族の人数分。家の中に収納場所を確保するのも大変ですよね。
そこで今回は整理収納アドバイザーの筆者が必要最低限の備蓄品を無理なく収納する方法をご紹介します。

コツ1:「使っていないモノ」のスペースを見直す

家の収納庫にかつては使っていたけれど、今は使わなくなって“ただ置いてある状態のモノ”はないでしょうか。
まずはそのようなモノを整理することでスペースを確保してみてください。筆者宅でも収納庫に入っていた“空箱”や以前使っていた“そうめん流し器”を取り除いたことで場所を確保できました。
ただあるだけのモノを置くスペース を整理して、家族の命を守るためのスペースにチェンジしていきましょう。

コツ2:備蓄品を普段の食事で使いながら買い足していく

長期保存ができる食品備蓄を1週間分備蓄するとかなりの量とスペースが必要に。そんなときは買い足しと消費をしながら一定量をストックしていく『ローリングストック』という方法がおすすめ! 具体的には、缶詰やレトルトなど保存のできる食品を多めにストックしながら普段のお料理で古いものから使い、減った分を買い足していきます。これなら普段から使っている食品庫を活用でき、非常食用に新たなスペースを確保する必要はありません。
また、好みの食品が何かを試しながらストックできるので、特に小さなお子さんのいる方は食べ慣れている味の備蓄品を準備できると、いざというときに「口に合わなくて食べられなかった」というストレスもなくせますよ。

コツ3:収納場所を複数に分散する

お水や食品、避難時の持ち出しグッズ等を1箇所にまとめて収納するのもいいですが、キッチン・納戸・押入れ・1階と2階・車など分散してしまうのもおすすめです。大きなスペースが必要にならないですし、災害時にストック品を収納している場所への侵入通路が塞がれる可能性を考えると、分けて収納したほうが安心ですよね。
ただし、押入れや収納庫の奥に中身のわからない状態で食品を置いて置くのはNG。数数年間の長期保存ができる食品は奥にしまい込みがちですが、存在を忘れないよう箱の外側に中身期限を大きく書き扉を開けてすぐに見える場所に置いたり、中身の見える透明の容器に入れたり、目に留まる工夫をしてくださいね。
また、落下の危険を考えて水などの重さがあるモノは下の段に置くようにしましょう。

まとめ

災害はいつどんな時に起こるかはわかりません。被災時の負担を減らすためにも、まずは今回紹介したような日常生活でできる備えを取り入れられるといいのではないでしょうか。火を使わないレシピを検索して食事のレパートリーにしておいたり、冷蔵・冷凍保存した食品をそのまま湯煎できる素材のラップ袋を日常使いしたり、普段から非常時に対応できる方法を取り入れてみるのもいいですね。
そして、備えについて家族みんなで共有できているとより安心です。9月1日の防災の日を家族で話し合うきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

文:てらだあさこ(整理収納アドバイザー)
ブログ:整理収納でおうちがもっとすきになる
Instagram:@mottosukininaru.seiri.kataduke

*農林水産省

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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