2022.08.22

出かける

森と人の接点となる場所に…木こりのキャンプ場、江丹別の森にオープン【旭川】

旭川在住の元理学療法士、鈴木愛(まな)さんが江丹別町拓北の森に、仲間たちと手作りのキャンプ場「coco:mori ここもり」を7月17日にオープンしました。鈴木さんは「たくさんの人と森の魅力を分かち合う場所にしたい」と話しています。

鈴木さんの学生時代からの友人で、林業従事者の野中瑠馬さんを中心に昨年から整備を進めてきました。キャンプ場は野中さんが所有する森の中にあります。医療現場で忙しい毎日を過ごす鈴木さんを森へ誘ったのも野中さんでした。「風にそよぐ葉やせせらぎの音、虫の鳴き声、森の匂いまですべてに癒された」と鈴木さん。やがて野中さんの仕事である林業に興味を持った鈴木さんは、野中さんに弟子入りする形で、森のことを学んでいきました。

野中さんが目指す林業は、森の生物多様性を守る「保持林業」。主伐で山の木をなくしてしまうと、再生するには最低でも10年以上かかります。野中さんは長期的な視点で、森の生態系や景観を守る林業を実践しています。林業の現状を知った鈴木さんは、野中さんの考えに共感しながらも、「もっと人が来やすくなる森への入り口を作りたい」と考え、保持林業の理念に沿った森のキャンプ場を作ることを思いつきました。

森はシラカバ、ミズナラ、ハンノキなどが生育する雑木林で、広さ約13ヘクタール。このうち1.5ヘクタールほどをキャンプ場として整備しました。もともと木の生えていないぽっかりと空いていたスペースをテントサイトにして、ツリーテラスや年輪をイメージしたウッドデッキ、ハンモック、ピクニックができるガーデンチェアのほか、炊事場や受付小屋も設営。小川に丸太を渡して道を作り、急な坂道には階段を架けました。鈴木さんは「森と人の接点となるキャンプ場にしたい。ここから森の保全に関心を持ってくれる人が増えていったらうれしい」と話しています。

入場料は大人500円、小人300円。テントサイトは800円〜、ブッシュクラフトサイトは500円。最大8人まで利用できるツリーテラスは貸し切り4400円。1カ月いつでも利用できるサブスク(定額制)サイトは5000円。完全予約制です。

coco:mori ここもり

住所: 旭川市江丹別町拓北
ホームページ: https://cocomori.studio.site/
予約サイト: https://reserva.be/cocomori/

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