2022.07.21

出かける

これぞ"ひとり飲み"の理想形!「一人前」の小皿サービスが嬉しいお店|大友堀トーチ(札幌市中央区)

連載「#ソロ飲みのススメ」では、アルコール全般をこよなく愛するライター・オサナイミカが、北海道で暮らす女性(もちろん男性も)たちの、”一人飲みデビュー”を応援すべく、一人飲みにぴったりなお店をご紹介していきます。

毎日忙しい日々を送る読者のみなさん、たまには自分へ「カンパイ!」してみてはいかがでしょう?

ひとりでも4,5品つまめる小皿盛りが嬉しい『大友堀トーチ』(札幌市中央区)

今回ご紹介するのは、創成川イーストと呼ばれる地域に2022年4月21日(木)にオープンした【大友堀(おおともぼり)トーチ】さん。同じビル内にあるイタリアン【stem~ステム】さんの姉妹店となります。

Stemさんも一人飲みのお店として人気店ですので、居酒屋業態の姉妹店を出すという情報を聞いた時から、
これは間違いなくイイお店になるに違いない! と期待して足を運んだところ、その期待を大きく上回る心地良さで、表情が緩みっぱなしでした・・・

こちらが店舗正面になるのですが、元々1つの店舗だった場所をお隣の惣菜店(meet meat studioさん)と分けた店舗になりますので、初めて行かれる方は一瞬戸惑うかもしれませんが、左側の入り口が大友堀トーチさんになります。

テーブル席の他、カンター席はゆったりめの6席

もちろん一人飲みの際は、カウンター席がオススメ。
黙々とお料理を用意するオーナーシェフの清水さんの姿、そして目の前に積まれたステキな器を眺めながら、今宵の酒と酒の肴を堪能できます。

メニューは「ひとまず」「お造り」「揚げもの」「煮たり、焼いたり」「〆」「甘」の項目に分かれていて、いくつかの定番の他は、その日入荷した旬の食材を使用したメニューが並びます。
ですので、今回ご紹介しているメニューが必ずしもあるとは限りませんので、ご了承を...!

お通し(400円)も、その日によって変わります。
この日はたまたま、パリパリピーマンの鯛味噌添え。シンプルなゆえに、ピーマンがちゃんと美味しくないと出せない1皿。そして、添えられていた鯛味噌だけで飲める!
お通しが美味しいと、今日ここに来てよかった~と、一気に飲みモードに突入します。

日本酒や自然派ワインもどんどん入れ替わります。
ドリンクが黒板メニューのお店は、アルコールメニューにも一切妥協がないと思って大丈夫。
(のん兵衛ネタでいうと、ラインナップを見てだいたいどこの酒屋さんから仕入れているかも見えてくるので、その店の好みもわかってきます。笑)

こちらは塩レモンザーサイ。

まず、器の可愛さに癒されます。

せっかく外で飲むのですから、家飲みよりは贅沢な気分に浸って楽しんでほしいのです』と、清水さん。
そう、そこ大事なポイントなのです!!

コロナ禍ですっかり家飲みに慣れてしまい、テイクアウトの美味しいつまみを購入すれば、自宅でもそこそこ楽しめてしまう昨今、せっかく外で飲むのなら、料理が美味しいのは大前提ですが、器やお店の内観なども、自宅では味わえないシチュエーションで堪能したいわけです。

その想いを理解してくださっていることが、本当に嬉しい!

グラスは口当たりの良い、うすはり。
(このグラスで飲むといつも飲んでいるお酒も、より美味しくなります!)

酒器もこうして好きなモノを選ぶことが出来たり・・・(自宅じゃ、こんなに出さないし)

そして忘れてはいけないのが、『座り心地』。
一日頑張って働いて、自分にお疲れ様をしてあげるときに座る椅子って、結構大事なのです。

お店を造るうえで必要なものは、少しでもいいモノを揃えたい。でも予算には限りがあるし、色々と妥協していくしかないのですが、こうしてお客様側の立場になって店づくりをしてくれていることが伝わってくるから、居心地の良いお店になっているのだと思います。

メニューにある料理は1人前で提供してくれるのが嬉しい

「一人飲み」の短所は、色んな料理が食べられないこと。
もちろん、一人でたくさん食べられる方もいらっしゃいますが、私のようなのん兵衛は、1品の量が多いと、それだけでお腹がいっぱいになってしまうので、あれこれつまみたいときは、やっぱり何人かで来ればよかったなぁなんて思うことも。

でも!大友堀トーチさんは、ほとんどのお料理を一人前で提供してくれるのです。
本当にのん兵衛の心を理解してくださっている!!)

実はグループで行った時も、ちゃんと人数分に分けて提供してくれたのです。
そういうちょっとした心遣いが、満足度を上げてくれますよね~

何を頼んでも期待以上だし、何と言ってもお酒が進むものばかり(笑)
本当にのん兵衛の理想形なお店でした。

店名に込められた想い

こちら、お店のすぐ近くを流れる創成川。

小学生の時から札幌に住んでいる方なら、社会の時間に習ったと思いますが、創成川はこちらの銅像の人物・大友亀太郎氏が、札幌の開拓のために造った用水路で、元々は“大友堀”という名称でした。

『この場所で、地に足をつけて長くお店をやっていきたいと思っているので、あえて土地の名前をつけさせていただきました。いずれ地域の拠点=ハブのような存在のお店になれたらと思っています。』と、清水さん。

では、トーチは?

『イタリアンのstemは今年で6年目になりますが、以前から居酒屋業態はやっていきたいと思っていて、そんな時にコロナ禍となり、飲食店を続けていくのが大変な時期もありました。それでも諦めずここまでやってきましたが、昨年1年遅れで開催された東京オリンピックを見た時、トーチが目に飛び込んできて、とても感動しました。
トーチは遠くまで照らすことはできないけど、自分の周りは明るくすることが出来ます。そんな存在もいいなと、店名につけました。』

この思いがあるからこそ、このような雰囲気の良いお店作りが出来ているのだなぁと、大いに納得したのでした。

一人飲みビギナーにおすすめのポイント

〇周囲に単身赴任の会社員の方が多く住んでいるので、おひとり様来店が男女問わず多い
〇料理をおひとり様の量に調整してくれる
〇うるさすぎず、静かすぎない、心地の良い温度感に癒される
〇丁寧な仕事をしていて心地が良く、満足度が高い
〇路面店で中の様子も見えるので、入りやすい

大友堀トーチ
札幌市中央区南2条東2丁目大都ビル1階
011-213-1407
月~土 17:00~24:00(L.O.23:00)
日祝定休他、不定休日あり※SNSで確認
禁煙

連載「#ソロ飲みのススメ」

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文:オサナイミカ
Edit:nabe(Sitakke編集部)
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【ライター:オサナイミカ PROFILE】
札幌生まれ・札幌育ちの、アルコールをこよなく愛するアラフィフ、小学生の息子の母。 (株)リクルートが発行する情報誌生活情報サンロクマル(現Hot Pepper)の営業を経て、 2007年よりWEB情報サイトSapporo100milesの編集長として、札幌や北海道の食と観光の情報を 【オサナイミカのつぶやき】にてアップしている。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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