大自然…大好きな音楽…みんなの笑顔…!!
この瞬間を、丸2年、待ち続けていました。
2022年6月18日、北海道・空知の新十津川町で、野外音楽フェス「SORAON(ソラオン)」が開催されました。スガシカオ、中島美嘉、MONKEY MAJIK、高橋洋子、Nobelbright … 10組以上の人気アーティストが出演する、大型イベントです。
そのMCを、HBCアナウンサーの堀内大輝アナと私・金城茉里奈が担当させて頂きました!同期コンビです。
最初に司会の話が来たときは、喜びと緊張で、ベタな表現ですが心臓が飛び出そうでした。(笑)
イベント開催前のドキドキと、当日の会場の様子をお伝えします。
連載「きんちゃんの明日の笑顔さがし」
SORAONを企画したのは、永関博紀さん・31歳。開催地・新十津川町の隣り、砂川市に住んでいます。
「音楽で地元を盛り上げたい」「音楽の力でみんなに幸せになってもらいたい」
そんな想いで実行委員会のメンバーを集め、ゼロからのイベント作り。私たちがお声がけいただいたときには、もうすべてのアーティストの出演が決まっていましたが、これだけ著名な皆さんを集めるって、本当にすごいことですよね。
イベント10日前、実行委員会と私たちMCとの初打合せがあったのですが…そのときに思ったことを正直に書きます。「意外と決まっていないことが多い!!(笑)」
数多くのアーティストが出るとなると、ステージ転換もその都度時間がかかるし、それぞれ使う楽器も違う。お客さんは3000人規模のイベントなので、交通機関の手配も慎重に決めないと、帰れなくなってしまう人が出てしまったら大変。雨の場合はどうする、スケジュールが押してしまった場合はどうする…と考えなければいけないことは山ほどあり、イベント開催の難しさを目の当たりにしました。それと同時に、絶対に成功させなきゃいけない!という責任が、ずしっとのしかかってきました。
私たちMCにとって一番の山場は、アーティストの皆さんへのインタビュー。時間は5分ほどの予定でしたが、その短い時間をいかに充実したものにできるかが勝負になります。
下調べはもちろんしますが、当日の会場の雰囲気をつかんで話の内容やテンポを変えなければなりません。音楽フェスのMCはほぼ初めてなので、「アーティストの皆さんはどんなことを話してくださるんだろう?」「来場された皆さんはどんなテンションなの?」と、考えれば考えるほど、胸の鼓動が大きくなっていきました…。
そして迎えた当日。
前日まで天気予報では雨マークがついていましたが、当日は暑いと感じるくらいの晴天に!
「みんなの一緒に音楽を楽しみたいという思いが空に伝わったんだ!」なんて思ってしまいましたが…ちょっとくさすぎますかね?(笑)
開演前からできていた列には、ご家族連れや、お友達同士で参加している人の姿が。
そして、いよいよ始まったSORAONステージ。
新十津川中学校と砂川中学校吹奏楽部のみなさんの演奏からスタートしました。「ただ音楽を聴くだけではなくて、地元のみんなでこのイベントを作っているんだ!」と感じられるオープニングでした。
そこから、豪華アーティストの皆さんによる最高のステージが続いていきました。
名曲に感動したり、みんなで振り付けで盛り上がったり、大きく腕を掲げて音楽を感じたり、中には涙ぐむ方も…。
新型コロナ対策でお客さんは声を出すことができませんでしたが、それでも間違いなく、会場は熱気に包まれていました。この時間を、多くの人が待ち望んでいたことが伝わってきました。
始めはどうなるのかと不安な気持ちで臨んだMCですが…心配は不要でした。
お客さんは心から「楽しみたい!」という同じ気持ちで来ていて、私たちが何を話しても、もしかしたらスベっていたかもしれない掛け合いも(笑)、温かい拍手や笑顔で盛り上げてくれました。
それはアーティストの皆さんも同じで、ステージでの歌で盛り上げるのはもちろん、その後のインタビューでも、北海道の好きなところ、今回のイベントに参加できた喜びなど、短い時間ではありますが、楽しく話してくださいました。
改めて、「イベントはスタッフもお客さんも出演者も含めた、みんなで作るものなんだ!」と実感した時間でした。
そして、このSORAONならではの企画もありました。
空と音楽を楽しむイベント!ということで、より空を感じてもらうために、赤平市の植松電機とコラボして、Novelbrightに紙ロケットを打ち上げてもらうというもの。
風が強いと打ち上げられない…という条件付きだったので、本番どうなるか分からないハラハラの企画だったのですが(笑)、風も収まり、3.2.1の合図でNovelbrightがボタンを押して…打ち上げ成功!
きれいな青空に登っていった紙ロケットに、大きな拍手が送られました。空知ならではの、空を感じる時間でした。
終盤になると辺りはすっかり暗くなり、しっとりした歌声で会場はまた違った雰囲気に。
そして、無事、イベントは終了となりました。
実行委員長の永関さんは、ステージでの挨拶で泣きながら感謝の気持ち述べるつもりだったようですが、実際は忙しすぎてそんな余裕はなかったとのことです(笑)。
一つのイベントを作るのは大変なことだと思うのですが、みんなで感動を分け合った時間は何ものにも代えられないと痛感しました。
関わったすべての皆さんに、感謝申し上げます!最高の時間を、ありがとうございました。
連載「きんちゃんの明日の笑顔さがし」
文:HBCアナウンサー・金城茉里奈
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