2022.07.12
出かける忙しい毎日に、ほっと一息、‟ごほうび糖分”を。「おいしいものを通して、がんばるあなたを応援したい」…そんなお店を、Sitakkeが推薦していきます。
今回ご紹介するのは、札幌中心部のホテル。ラウンジで食べられるスイーツが、北海道らしさを“おいしく表現”しているんです。
住所:札幌市中央区大通西1丁目12
アクセス:地下鉄大通駅23番出入口からすぐ
営業時間:午前10時から午後11時
札幌の地下鉄大通駅からすぐ、さっぽろテレビ塔の真横にある「ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園」。去年10月に開業したばかりのホテルです。
注目の“ごほうび糖分”があるのは、2階のラウンジ。宿泊客以外も利用することができます。
右手奥のカウンターで注文し、左手の窓側の席へ。窓の外には、さっぽろテレビ塔が見える、絶景のロケーションです。
テレビ塔を眺めながら待っていると、運んできてくれたのは…
テレビ塔にそっくり!!!
その名も、「イチゴ塔ミルフィーユ」(1500円)です。大粒のイチゴと、ミルフィーユ生地が積み上がっています。
シェフパティシエの橋本将幸(はしもと・まさゆき)さんによると、このホテルの「北海道を体感する」というコンセプトにふさわしいスイーツを作りたい、という想いが開発の原点だったそう。
「北海道の食材を使う店は多いですが、さらにもう一工夫、見た目も北海道らしくしたいと思ったとき、目の前にさっぽろテレビ塔があるのはこのホテルだけの特色だと気づいたんです。まず色を見て、赤はイチゴ、緑は抹茶で表現しようと決めました」
並べて見比べてみると、たしかに、細部まで同じ色合い!
赤い4粒のイチゴを重心に、ミルフィーユ生地と抹茶のカタラーナ、さらにイチゴを挟んで、時刻版のあたりにミルフィーユ生地とたっぷりのあんこ、またイチゴがあって、展望台は抹茶の生クリーム。頂上はメレンゲです。
橋本さんは、「緑というとピスタチオも浮かんだのですが、今後海外のお客様も来ることを考えて、和の雰囲気を出したいと思い、抹茶とあんこを合わせました」と振り返ります。「あんこは十勝産です。出来立て感を味わってほしくて、抹茶のカタラーナはオーダーが入ってから、ひとつひとつキャラメリゼしています」
頂上からいただいてみると…メレンゲはホロホロ食感!ミルフィーユ生地はサクサクで、抹茶の生クリームやカタラーナのなめらかさと、相性抜群です。
抹茶クリーム、あんこ、抹茶カタラーナ…と、食べ進むにつれて違った和のおいしさが味わえるのが楽しく、なんといっても、たくさんのイチゴたちが、みずみずしく、さわやかな甘さ…!
今月から秋ごろまでは、道産の「夏瑞(なつみずき)」というイチゴを使っているそう。酸味はほどよく、みずみずしさと強い甘みが特徴です。
こだわりは、塔の足元にも。季節に合わせて、変えているというんです。
「抹茶のクランブルで芝生、チョコレートクリームで木々を表現して、ミントやエディブルフラワー(食べられる花)をあしらっています。イチゴは人に見立てて、華やかになってきた今の季節をイメージしています」
冬は雪をイメージして粉砂糖を使うなど、北海道の四季も体感できるスイーツなのです。
橋本さんは、「面白さを大事にして、変化も続けていきたいです。このホテルを象徴するデザートを目指したい」と意気込んでいました。
飽きない“変化”は、次々と登場する期間限定スイーツにも表れています。
今月登場したのは、「桃パフェ」(1650円)。
パフェの上に、まるごと一つ、桃が乗っているんです!でも、それだけではありません。
パフェと一緒に、何も載っていないお皿がもらえます。どう使うかというと…
桃を移動。ナイフで割ると…
なんと、中にプリンが入っているんです!!添えられたソースをかけていただきます。
橋本さんによると、これは「北海道版ピーチ・メルバ」。ピーチ・メルバは、バニラアイスとシロップ漬けの桃、ラズベリーソースを合わせたデザートですが、「北海道を体感」できるようにと、ソースはハスカップに、桃の中にはラベンダー味のプリンを合わせたのです。
しっかり食感のプリンは、口に含むとラベンダーの香りが広がります。桃はじゅわっと甘みがあふれ出し、ハスカップの酸味がいいアクセントに…。
パフェのグラスに戻ると、こちらは上から桃のソルベ、ココナッツメレンゲ、クランブル、クレームダンジュ(ふわふわのクリームチーズのようなもの)、ゼリー、桃…と盛りだくさん。
一度に2つのスイーツが楽しめるような、贅沢感のあるスイーツです。
桃のパフェは7月・8月限定の予定です。7月いっぱいまでの夕張メロンをたっぷり使ったパフェもあり、8月からはまた新たなフルーツパフェが登場するそう。さらに、お祭りをモチーフにしたプチスイーツが11種類あり、全部並べてアフタヌーンティーのように楽しんでもよし、食べたいもの2~3個だけ選んでもよし…という楽しい企画も。
季節のうつろいに合わせて、その都度おいしく北海道を体感できるお店です。