2022.05.31

暮らす

まるで雪?フワフワと舞い降りて、地面を覆う白いもの

「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。

札幌では、初夏を告げるライラックまつりを皮切りに、YOSAKIソーラン祭りや、北海道神宮例大祭、大通公園のビアガーデンなど夏のイベントが続々始まる時機となりました。

北海道の初夏の風物詩といえば、もうひとつ。まるで雪が降っているかのように、フワフワと舞う、白い綿のようなもの。 地面に積もって一面が白くなっているようすは、見覚えのある方も多いのではないでしょうか。

白いものの正体に迫ると、天気と深い関係が...!

タンポポの綿毛にしては大きく、そして量が多い・・・以前は「なんだろう?」と疑問に思っていました。これは「ポプラの綿毛」です。成熟した実から種を含む綿毛が飛ぶ様子は、初夏の訪れを感じる風景です。

そして、綿毛が風に乗って土に舞い降りると、札幌の都心部でも、このように芽を出し、ポプラの苗木に成長します。

昨年6月、札幌市内のHBC本社付近にて撮影

ポプラの綿毛の数は、花芽の量に比例します。花芽の量は、前年の夏ごろの天候が大きく影響し、暑くて日ざしが多いほど、たくさん作られます。

昨年の夏といえば、記録的な暑さで雨が少なく、日照時間は多くなりました。ということで、今年はポプラの綿毛が多く飛ぶ可能性があります。 空気が乾燥し、風が強い日ほど綿毛は飛びやすくなります。晴れて風の強い日は、雪のように空中を舞い、綿毛のじゅうたんが広がる様子が見られそうです。

幻想的な景色にも見えますが、口や服の中に綿毛が入り込んだり、ガーデニングの植物の上に綿毛が降り積もったりと少し厄介なことも。量が多くなりそうな今年は、いつもより注意が必要です。

天気予報のチェックを、お忘れなく!

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児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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