初めて彼女を見かけたのは、末広町・LOFTの1F。季節は夏で彼女が『#fff(ふふ)』の名で、花屋を開いたばかりの頃だった。営業は、店舗を持たない“流し”のスタイル。昨年夏からLOFTやイベントなどに“出没”し、現在はシエスタハコダテ1Fに出店している。
フローリストへの道を志したのは今から7年ほど前。関西で修行を始め、花束やアレンジメントなどから、ブライダル関連、イベント会場・店舗などの空間装飾まで、花のあるさまざまなシーンを彩ってきた。今も店頭売りと並行して、誕生日やお祝い、送別などのオーダーを受け付けている。
“流し”の形態であることは、花と接点のない人々と花とを結ぶ面白さがあるという。「たとえばLOFTさんは、高校生や大学生のお客さんが多いので『初めて花を買ってみた』という方もいました。皆さん『これは何?』『どうなったら終わりなの?』『この色、不思議』と、ストレートに疑問を言ってくれて花の魅力や活け方を伝えることができましたね。そんなふうに、花が好きな方はもちろん、花とつながりのなかった方、両方に出会える楽しさが醍醐味のひとつです」
函館市生まれ。学生時代は新体操にまっしぐら。販売する花は函館のものがメイン。「鮮度の良さもありますが、種類が多く枝モノも豊富なので函館産を中心に扱っています」。
【#fff】
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