3月、まだ雪がたっぷり残る畑に、スノーモービルのエンジン音が響きます。
黒いススのようなものをまいて太陽の熱を吸収させて、雪どけをうながす融雪剤です。
ビートと呼ばれる、砂糖大根のしぼりかすからつくられたもので、畑や作物に悪影響はありません。
農家の方にとっては大変な作業なのですが、ドローンで空中から見ると、畑はまるで抽象画のカンバス…、融雪剤がまかれた跡は、大地に描かれた、巨大なアートにも見えますね。
この作業によって、雪どけが1週間ほど早くなるのだそうです。
わずか1週間と思ってしまいますが、畑にとっては、この1週間がとても大切なのです。
写真家の菊池晴夫さんは「神様でも作ることが出来ないような、奇跡的な風景が、美瑛にはたくさんある」といいます。そして、こう言葉を続けました「美瑛は、日本で最も美しい大地だ」と。
美瑛の、四季の美しい映像を綴ったTV番組「日本で最も美しい大地〜美瑛 写真家・菊地晴夫の世界」が、5月15日(日)ごご3時から、HBC北海道放送にて放送されます。(今回の放送は、北海道のみの放送です)
10日間にわたって、番組で紹介される美しい風景を、毎日ご紹介しています。
あすご紹介する風景は、「美瑛の桜スポット〜大雪の山とエゾヤマザクラの風景」です。
お楽しみに!