苫小牧のまちおこしアイドル「タッチ」のライブ映像などを収めた動画が、インターネット上で静かな人気となっている。公認アカウントが動画投稿サイト「Youtube(ユーチューブ)」で公開しているもので、配信開始の2017年10月からの総視聴回数は26万2000回を超える。メンバーたちは「新型コロナウイルス下で出演機会は減っているけど、動画を通じ、身近に感じてもらえれば」と話す。
歌を通じた地域活性化に取り組むタッチは、イベントや祭り会場でのステージが活動の主軸。動画の配信は、活動を知ってもらおう―とメンバーの家族が発案した。配信開始当初は注目度が低かったが、視聴回数はコロナの感染が広がり始めた20年春ごろから急増。同年11月には総視聴回数が10万回を超え、その後も順調に伸び続けた。
動画は主に過去に出演したライブの様子を撮影したもので、特に人気なのが舘ひろしの「朝まで踊ろう」やWINK(ウインク)の「愛が止まらない」、チェッカーズの「ジュリアに傷心」を歌うステージ映像。これらの楽曲は国外でも多く視聴されているという。
メンバーのふうわさん(21)は「この2年間、ほとんどステージに立つことができずとても寂しいけど動画でたくさんの人とつながっていることが励み」と笑顔。みゆうさん(17)は「今年こそは、皆さんに直接歌を届けたい」と意気込む。研修生の娘(こ)タッチのわかなさん(15)も「早く自分もステージに立って、動画にもたくさん登場したい」と語る。
02年結成のタッチはメンバーを入れ替えながら活動を続け、現メンバーで6代目。今年は結成20年の節目に当たる。