2022.03.17

出かける

「なにこれ素敵過ぎる…」テントサウナと、極上ワインの体験を。ブドウ畑で過ごす至福のひととき【北海道・仁木町】

いつもと違う景色を見て気分転換したいけれども、海外旅行もなかなか行きにくい…そんなあなたへ。まるで海外のような「非日常」を堪能できる場所を見つけました。札幌から電車で約1時間半にある、フルーツ狩りで有名な仁木町にそのスポットはあります。

とはいえ、フルーツ狩りには時期尚早、it’s so coldと思ったあなた!仁木町には、フルーツ狩り以外の愉しみ方もできる場所があるのです。

北海道の「ブルゴーニュ地方」こと、仁木町へ

昨今のジャパニーズワインの流行により、仁木町には、若いワイン醸造家たちが続々と集まっています。そんな、”大志を抱き”、ワインを通じて仁木町を盛り上げている存在の一つが、NIKI Hills Winery。ワイナリーと言っても、魅力はワインだけでありません。ここのワイナリーでは、ガーデン巡りや森林浴ツアーをはじめとする仁木町の大自然と一体になれる体験を提供しているのだとか。

冬期間は、自然や地形を活かしたスノーシューとテントサウナを体験することができるとのこと。さっそく参加してみることに。

無人駅の仁木駅から車で約10分。緩やかな丘陵の上には、落ち着いた色合いの上品な建物が。大きな窓からは、仁木町一体を望める。外壁は「ワイン」だけにコルクで覆われている。(★)

日常の喧騒が嘘のよう。静寂な森の中でのスノーシュートレッキング。

今回体験するスノーシューのガイドをつとめてくださったのは、NIKI Hillsワイナリーの総支配人、舟津圭三さん(65)です。穏やかな笑顔と知的な話し方が印象的な舟津さん。手際よく、スノーシューを装着してくださり、彼を先頭にスノーシューの旅へと出発です。

赤いリュックが目印の舟津さん

森へと向かいます

緩やかな斜面の葡萄畑を背後に、木々たちがそびえ立つ、森の中へと入っていきます。スキーとは異なり、スノーシューは滑ることはありません。ちなみに筆者は万年・運動不足にして、スノーシューも初体験。一抹の不安を抱えていましたが、想像の何倍もずっとラクに歩くことができました。(ホッ)

ザクザクと足を踏みならして、急勾配の斜面を下ります。実はこの森、夏場は笹やその他植物が生い茂り、斜面の下の沢へ下ることが困難なのだそう。冬場は辺り一体雪に覆われ、その上をスノーシューで歩くことができるのです。

スノーシューでの歩行にも慣れてきたころ、引っ掻き傷のような跡がついた松の木を見つけます。舟津さん曰く、クマが引っ掻いた跡だそう。よくみると、傷から樹液が染み出して、白っぽくなっています。

クマの引っ搔いた跡。松の樹液がしみ出しています。

クマといえば、近年は札幌のような都市部でも出没することがあります。舟津さん曰く、クマは人間の声を怖がるので、声を出して歩くことが大切だそう。

ところで、舟津さんはクマに遭遇したことはあるのでしょうか?

舟津さん「アラスカで遠目にグリスリーを見たことはあります。アラスカに22年間住んでたんですよ。」

アラスカに22年...!?なんと、舟津さんの正体は、ワールドワイドに活躍した犬ぞりの冒険家だったんです。世界初・犬ぞりによる南極横断を達成した人物なんだとか。ぎょぎょ~!

犬ぞりをする舟津さん(★)

南極横断時のようす(★)

大阪出身の舟津さん。若い頃から、世界中を旅していて、3大陸の最高峰をも登頂したとのこと。アラスカに22年間いたのも、1,800kmも走る長距離犬ぞりレースに挑戦するためだったとか。

北極点ツアーに講師として参加した際、現在のNIKI Hills社長の石川和則さんと意気投合。「もともとワインも好きだったし」とのことで、ワインづくりにも携わることに。ワイナリーを開く場所として選んだのが、北海道、仁木町だったそう。

様々な経験を経て現在に至る舟津さん。寡黙で謙虚なお人柄のようですが、森の中を歩くその背中はなんとも逞しい。その人生はまさに 重厚で芳醇な味を醸し出す熟成されたワインのようだ… と感じました。

現在、舟津さんは冒険家とワイナリー総支配人の二足の草鞋を履いて、多方面でも大活躍。さぞかし、器用でcool!な方と思いきや、こんなお茶目な一面も。

舟津さん 「 あ!このあたりは僕の天敵ゾーンです!

指差す先には、カラ松にまるで寄生するようにその蔦を這わせ、成長する、ツタウルシ。なんでも、夏の時期、木の伐採をした際に、ツタウルシにかぶれて、全身大変なことになったんだとか。それ以降、ツタウルシがの天敵なんだそうです。

これでもか、というくらいに絡みつく蔦の数々。

漆のほか、この森では木に絡みつくようにして、共存する異なる種類の木が多く見られました。なかでも、山葡萄の木の蔦は、木を締め付けて、成長を妨げるんだそうです。相手を傷つけようとも、太陽の光を求めて近くの木を利用しながら成長していくその生き様に、ある種の人生哲学を感じずにはいられない...!

グッグッと雪を踏みしめる音と、ギィ、ギィ…と木がきしむ音だけが、森の中に響きます。日常の喧騒がウソのよう。なんて気持ちが良いんだろう。

そうして雪の上を一歩一歩、手応えを感じながら歩いていると、日々のモヤモヤが自分自身の力となって体に蓄えられていくような気持ちになります。森を抜け、坂を登り切ると急に開けた丘陵が眼下に広がり、登山とはまた異なる達成感を味わうことができました。

夏場は葡萄畑の丘陵。雪に覆われていない時期はマウンテンバイクで駆け抜けることもできるそう。

スノーシューの後のお楽しみは、** テントサウナ** 。程よく汗ばんだ体に、さらに熱気を重ねます!

テント内には薪ストーブが…!(★)

自分で薪を入れて、温度を調節するスタイル

メラメラ、パチパチと火が燃える音も相まって、最高の心地です。

暑くなったら外にでて、美しい景色を眺めながら、雪の中でクールダウン。これも雪国の特権です。

心も体も芯まで温まって、頬が赤ワイン色に染まったら、体が整った証拠。
最後の「お楽しみ」をもとめて、ワイナリー内へ…。

最後のお楽しみは、そう、NIKI Hillsワイナリーで醸造されたワインです。
黄昏時の絶景とともに乾杯!

世界的冒険家・舟津さんのガイドによるトレッキングツアー、そして一汗かいたあとのテントサウナと美味しいワイン。日常のモヤモヤが吹っ飛ぶほどに至福の時間でした。日常のアレコレに追われがちな、現代を生きる私たち。ときには大自然の恵みを享受するひとときが、必要なのかもしれませんね...。(終)

ワイナリーを眺めながら頂くワイン。癒しのひとときです。

▼今回訪れたところ
NIKI Hills Winery
北海道仁木町の豊かな自然の中て誕生した滞在型ワイナリー。
住所:048-2401 北海道余市郡仁木町旭台148−1
営業時間:10:00〜16:00 ※予約制、不定休

WEBページ
Instagam

***

文:おちえちゃん
編集・撮影:なべ子(Sitakke編集部)
画像提供:(★付きの写真)NIKI Hills Winery

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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