2022.03.01

育む

実はこのアート、子どもが「氷」で描いたんです!親子で楽しむ、想像力と感性を育むあそび3選

2023年開業の「北海道ボールパークFビレッジ」で、あそび場づくりを担う「ボーネルンド」が、「あそび」のヒントをお届けする連載「あそびで育む 親子のきずな」。

“あそびのプロ”である「プレイリーダー(※1)」が、今回注目したのは、身近なものの「不思議」。楽しみながらも、理科や美術につながるような、「学び」にもなるあそびです。

こんにちは!ボーネルンドのプレイリーダー、梅野です。いつもはボーネルンドのあそび場や、幼稚園や保育園、自治体が行う子育てイベントで、あそびの楽しさや大切さをお伝えしています。

まだまだ北海道は寒い日が続き、おうちで過ごすことが多いこの季節。親子のあそびもマンネリ化しているかもしれません。

そんなときには、身近なものを使った、創作遊びがおすすめ。今回は、カラーペンやねんどを使った、親子で楽しめる創作遊びのヒントを紹介します。子どもも大人もきっとワクワクしますよ。

1. いろいろな氷をつくってみよう!

まずは「氷遊び」。寒い時期に楽しめる氷遊びでは、氷の冷たさを体感し、水から氷へと変化する不思議を発見します。

「どんな形の氷をつくろうかな?」「色水を凍らせるとどうなるかな?」想像を膨らませて、チャレンジ!いろいろな形や色の氷をつくって遊ぶうちに、氷の特性を知ることもできます。

【準備するもの】
・牛乳パック
・水、絵の具(色水)
・凍らせたい素材(ビーズ、毛糸、カラーセロハン、花、葉っぱ、枝など)
・カッター

【あそび方】
① 牛乳パックに水を3分の1程度入れて、中に凍らせたい素材を入れます。
② 室外に置いて凍らせます。(冷凍庫でもOKです)
③ 凍った氷の上から、色水と素材を入れて、また外で凍らせます。
④ しっかり凍ったら、牛乳パックにカッターで切れ目を入れて、ゆっくりはがします。
⑤ 層になった、きれいな氷柱のできあがり!

※①~③をくり返せば、何層にも分かれた氷柱になります!

宝石のような、自分だけのきれいな氷柱ができると、子どもたちは目をキラキラ輝かせて、うれしそうな表情をみせてくれますよ。

できた氷は、手で触るどうなるかな?水をかけるとどうなるかな?

寒い時期ならではの自然の不思議を親子で体験してみてください。お花や葉っぱ、毛糸、ビーズなどを中に入れておもしろいですね。

カップ容器や砂型、ゴム手袋を使って、おもしろいかたちの氷アートをつくるのも楽しいですよ。できた氷を使ってお店屋さんごっこやおままごとも!色水を氷にすれば、画用紙の上でゆっくり溶かしながらお絵描きもできます。

2.のぞいてわくわく!カラースコープをつくろう!

次は、いつもの世界が違って見える「カラースコープづくり」。

遠くへのお出かけが難しい今、海の中や空の上、宇宙に行った気分になれるあそびでリフレッシュしませんか。

【準備するもの】
・紙コップ
・食品用ラップ
・油性カラーペン
・輪ゴム
・カッター

【あそび方】
① 紙コップの底をカッターで切りぬきます。
② 食品用ラップに油性マーカーで色を塗ります。(紙コップの底より広い範囲に塗りましょう)
③ 色付きのラップを紙コップの底にかぶせて輪ゴムで留めます。
④ のぞいてみよう!どんな風にみえるかな?

好きな色や模様を描いてみよう。のぞくとどんな風に見えるかな?

青のベースにお魚や波を描けば、海の中。水色の中に雲と鳥を描けば空の上。森と動物、宇宙と星、7色の虹の世界・・・想像が広がります。

晴れた日には、カラースコープを持って外に出てみませんか?いつも見ていた雪景色や空が違った景色に見えるはず。紙コップにカメラやスマホをくっつけると、カラフルでおもしろい写真が撮れますよ。

いろいろなカラースコープをつくって、自分だけのキラキラ光る世界を楽しみましょう。

3.ねんどで色遊び

最後に、ねんどを使った色遊びを紹介します。

赤と青を混ぜるとどんな色になるかな?緑はどの色でできるかな?自分の手の中で、だんだん色が変化する様子をよーく見てみよう。2色が混ざる途中の、マーブル模様もきれいですよ。

【準備する物】
・赤・青・黄・白のねんど

【あそび方】
① 赤・青・黄色のねんどを小さくちぎり分けます。
② ねんどをよくこねて柔らかくして、円に描くように並べます。
③ ねんどを2色混ぜて、色をつくります。
④ 少しずつ隣り合う色を混ぜて、いろいろな色をつくります。
⑤ できた色のねんどで自由に形をつくって遊びます。

少しずつ混ぜる色の量を調整して、色の濃淡やグラデーションを出していきます。

同じ「青」でも、濃い、薄い、緑っぽいなど少しずつ違いがあることにきづきます。また自然の中にある色にも興味を持つきっかけにもなります。

着ている服、おうちにある野菜、くだものなど、身近なモノとそっくりな色をつくったり、できた色にぴったりの名前をつけるのもおもしろいですよ。「焦げたホットケーキ色!」「おじいちゃん家の屋根色!」「赤ちゃんのほっぺ色!」

偶然できた色から想像して、好きなカタチをつくってみよう。カラフルなスイーツや食べもの、好きな動物まで、自由に作品づくりを楽しんでくださいね。

いかがでしたか?氷やカラーペン、ねんどなど、身近なものを使って楽しむ創作遊びは、子どもたちの想像力や豊かな感性を育むあそびです。

大切なのは、上手につくることではなく、子どもたちが夢中になって楽しむこと。イメージを膨らませてワクワクしながらつくった作品を大人はしっかりほめてあげましょう。それが子どもの自信につながり、いろんなことに挑戦する意欲につながります。ぜひ親子で創作遊びを楽しんでください。

連載過去記事一覧:「あそびで育む 親子のきずな」https://sitakke.jp/tag/219/

(※1)プレイリーダーについて
ボーネルンドのプレイリーダーは、指導者ではなく、あそびが生まれるきっかけをつくる人。決まった遊び方を指示するのではなく、「こころ・頭・からだ」の成長につながるあそびを創出します。子どもの「おもしろそう」「やってみたい」という興味や関心、好奇心を喚起し、あそびの可能性を広げていきます。ボーネルンドのあそび場はもちろん、幼稚園や保育園、外部の催事イベントでもあそびの楽しさを伝える活動を行っています。

文:ボーネルンド
編集:Sitakke編集部IKU

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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