2022.03.23
育む北海道のママ応援サイト「EZO MAMA」(エゾママ)と、Sitakke編集部によるコラボ連載、『#北海道ママコミュニティ図鑑』。
この連載では、北海道在住のママが中心となったイベントやコミュニティの活動内容をご紹介します。
ママ向けのイベントやコミュニティ参加に興味がある人はもちろん、様々なママたちのインタビューを通し、多種多様な価値観に出会う”きっかけ” をお届けしてまいります。
取材に答えてくれたのは、メンバーの畑瀬亜紀子さん。札幌市在住の畑瀬さんは、野菜ソムリエとして活躍する1児の母。独身時代にはじめた家庭菜園で、新鮮な野菜の美味しさに魅了されたといいます。お子さんが生まれてからは、「食べることは生きること」だと改めて実感したそうです。野菜ソムリエの資格を取得したのはお子さんが4歳のとき。2020年には健康管理士一般指導員の資格も取得し、現在はコミュニティのメンバーとして道産野菜の魅力を伝える活動をしています。
北海道野菜を盛りあげ隊は、野菜ソムリエの資格を持つ4人が2017年に結成したグループです。料理教室や親子での収穫体験を通じて、道産野菜の魅力を発信する活動をしています。レシピをSNSでシェアしたり、他のサークルやイベントでトークショーをすることもあります。
このコミュニティは、誰もが興味を持ったときに参加できる”気軽さ”がウリです。私たちは、参加してくださる方を「隊員」と呼んでいます。それは、単なるイベントの主催者と参加者という関係性ではなく、道産野菜の魅力を一緒に広めていく仲間だと考えているからです。隊員のみなさんにも、料理教室で作った野菜料理をSNSでシェアしてもらうことで、活動の輪を広げています。活動の中心は札幌ですが、2021年からはオンラインの料理教室も開催しており、参加者は各地に広がっています。
もともとは野菜ソムリエとして、各々個人で食育や料理教室などの活動を行っていました。チームを結成したきっかけは、1人ではできないことができると思ったからです。活動を通じて、地域の人に改めて道産野菜の魅力を知ってもらい、北海道に住む方の健康づくりにもつなげていきたいと考えています。
活動を続けるうちに、「食品ロス」などの社会問題も気になるようになりました。「食べるならやっぱり道産野菜だな!」と愛着を感じるようになると、未来の食文化を守ることにもつながると思います。学校でもSDGsの授業がありますから、子どもたちにとっても関心が高い問題ですよね。自分自身も家庭人として毎日料理を作っていますので、日々の料理の中で工夫できることを一つ一つ探しながら、「こんな工夫ができるよ!」ということを具体的に料理教室の中で伝えていくようになりました。
より一層、食材の産地が気になり、野菜以外の食材も北海道産を選ぶようになりました。近郊で生産された食材は鮮度がいいのはもちろんですが、道産食材を選ぶことで生産者を応援したいという気持ちになります。
それと、料理教室をやると「疲れて帰宅してからの夕飯づくりがツラい」、「たまには刺激的な味付けも食べたいけれど、子どもがいると食べられない」などの悩みを聞くことが増え、みんな同じ悩みを持っていることに気が付いてホッとしました。料理教室の講師をやっている私も、やっぱり同じ悩みを持っています。
そんな中で、私が日々の食事作りで大切にしていることは、食べ飽きない・落ち着く味です。料理のバリエーションも必要ですが、手間暇かけた立派な料理を一回だけ作るより、手早く作れて栄養のある料理、家族が落ち着く味の方が大切だなと思っています。私が作った(立派ではないごく普通の)手料理を食べて、わが子がぐんぐん成長していくのを間近で見ると、「食べることは生きること、とはこういうことだ」と実感しています。
「全部子ども中心にしなければいけない!」と我慢しすぎないことが大切です。たまには大人味の料理を楽しんだり、ヘアサロンでトリートメントをしたり、美味しいお酒を買ってみたり、自分を甘やかしてもいいと思います。あまり大きな声では言えませんが、長風呂しながらYouTubeを見るのも気分転換になっています。
野菜が好き、興味がある方はもちろんですが、日々の食生活に何らかの「お困りごと」を抱えているママ・パパにこそ、参加してもらいたいです。いまやっているオンライン料理教室は、ご自宅から参加できて、ご都合に合わせてアーカイブ視聴もできるスタイルなので、小さなお子さんがいらっしゃる方や、お仕事をしている方なども参加しやすいと思います。
野菜ソムリエ、健康管理士、栄養士など食のスキルをもっているメンバーがおりますので、その「お困りごと」を一緒に解決していけたらいいなぁと思っています!
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▼北海道野菜を盛りあげ隊主催のイベント情報、詳細はこちらから!
https://ezomama.jp/event/8818/
企画:EZO MAMA
編集:Sitakke編集部 莉久・なべ子