「きんちゃん」こと、HBCの金城茉里奈(きんじょう・まりな)アナウンサーのトレードマークは・・・はじける笑顔!明日のあなたも笑顔になれるように、日々の取材で出会ったトレンド情報や、社会のお悩みを解決するヒントをお届けします。
今回は、言い出しづらかった「女性ならではの体の悩み」について、まちなかの女性たちや、男性スタッフの本音に迫りました。解決のきっかけになるのは、注目グッズと・・・?
こんにちは、金城茉里奈です!
今年の新語・流行語大賞にもノミネートされた「フェムテック」という言葉、みなさん、知っていますか?
「フェムテック」とは、「Female(女性)」と「Technology(技術)」をかけ合わせた言葉で、女性の健康をテクノロジーでサポートする商品やサービスのことを指します。
少し難しく聞こえるかもしれませんが、普段お使いの生理用ナプキンや、生理周期を教えてくれるアプリもその一つ。
いま注目の「フェムテック」製品を紹介するにあたって、まちなかの女性にお話を聞いたのですが…聞けば、みなさん何かしら、女性特有の悩みを持っていました。
特に生理に関する悩みが多く(というより、生理の話が一番わかりやすくて話しやすいということだと思いますが)、「生理で体調が悪くても、上司が男性だと言えない」「辛くても我慢するのが当たり前」「生理休暇の制度があるけど、取りづらい」「痛みなどは個人差があるから、周りに理解してもらえない気がする」などなど。
また、世代によって感覚も違うようで「今の20代くらいの女性は、昔と比べると生理とかの話を大っぴらにしているように思う」「30代の娘が旦那さんにも見えるところにナプキンを置いていて驚いた」とのご意見も。生理などの悩みについて、オープンになりつつある?
それで言うと、20代後半の筆者も、旦那には「生理がきたから体調悪い」など伝えていますし、ナプキンを自分のパジャマの上にどーんと置くことも。
そこまで隠さなきゃいけないときがあったのか!と思うと同時に、世代ではなく個人差の問題もあるのかな?と思ったり…。みなさんはどうですか?
そんな女性の悩みに寄り添う、注目の「フェムテック」製品を取材しました。
まずは、注目度が高い「吸水ショーツ」。
大手ブランド「GU」も、去年3月に吸水ショーツを発売しています。
内側の部分にしっかりと厚みがあります。
GUでは、コロナ禍で自分の体と向き合う時間が増え、フェムテック商品への要望も増えたことで、様々な水分の「漏れ」に対応する吸水ショーツの販売をスタート。
サイズやカラーも豊富で、年齢や体系問わず多くの女性に対応しています。
気になる吸水部分は、独自の三層構造。
一般的な女性の生理の1日の経血量は、およそ30ミリ以内と言われています。
GUの吸水ショーツは、15ml~30mlの水分を吸水。
量には個人差があるので、生理用品と併用したり、普段使いしたりするのもおススメです。
大丸札幌店では去年11月、国内はもちろん、フェムテック先進国・アメリカなどの商品を販売する期間限定ショップをオープンしました!(※2022年3月1日まで)
こちらの売り場でも、注目は吸水ショーツ。6ブランド15種類もの商品を取り扱っています。
120mlも給水してくれる、経血量が多い女性にも対応できるショーツや・・・
レースをあしらったものや、下着のラインを気にせず使える「ソングタイプ」の吸水ショーツなど、幅広い商品が並びます。
しかし、吸水ショーツをこれまで履いたことが無い人は、初めて使うのにどうしても抵抗感があるのでは・・・?
そんな方には、お店の方からこんなアドバイスが。
「経血の少ない生理の始まりや終わりかけのタイミング、または、おりものが多い日におりものシーツ代わりに履いたりするのがおすすめ」!
トイレの回数を気にしたり、生理用品を購入する煩わしさを解消してくれるかもしれない強い味方です。
さらにこんなアイテムも!
ドロッと経血が出る感覚が解消され、気になる臭いや蒸れもなくなるという、「月経カップ」。 生理の悩みが解消されると、いま話題を集めています。
折りたたんで膣の中に入れる月経カップの中には、30mlの容量が入るものも。
月経カップは、韓国製とドイツ製を扱っており、店頭で実際に触れることも可能です。
他にも、「今日ドキッ!」のこちらの記事ではさまざまなアイテムを紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
( https://www.hbc.co.jp/tv/doki/article.html?id=1966 )
まちゆく女性たちに話を聞くと、フェムテック商品に関してのリアクションも、差がありました。
20代の女性は「友人が月経カップを使っている」と話し、「吸水ショーツもかわいいデザインがあれば使ってもいいかな」と。横にいたお母さんは、「私はあまり興味ないかなあ…」といった様子でした。
ただ、もっと気軽に痛みやつらさを共有できたらいいよね、というのは共通認識だった気がします。
女性に優しい世の中になってほしい・・・。そのためには、男性からの理解が不可欠ですよね。
「女性の体の悩み」について、初めて男性スタッフも交えて話しました。
「会議が長くなると辛い女性もいるだろうから、こまめに上長から休憩時間を取るようにしたほうがいいのか?」
「女性が生理休暇を取りやすくなるように、男性も体調不良で休みやすい雰囲気や、有給を取りやすい仕組みをつくるべき」
「人によって生理の痛みって個人差あるんでしょ?女性はこう、と決めつけないほうがいいんだよね」
「学生の時にもっと女性の身体のことを知っておくべきだ」
・・・などの意見が。わあ…なんだか進歩してる気がする!(笑)
と、同時に、男性社員と女性の身体のことについて話すムズムズ感は拭えず…。人によって違うからこそ、「私は~」と話すのが恥ずかしかったり、あんまり知った風に話されても、「ちょっと違うな~」って思ったり。寄り添ってくれているのにごめんなさい。(泣)
一連の取材を通して、当分このような、なんとも言えない気持ちを抱えながら、フェムテックとは向き合っていくのかなあと感じました。
時間はかかるかもしれません。社会や組織が進化していく過程で、ちょっと嫌な思いもするかも。
ただ、アイテムと共に、世の中の雰囲気自体がもっと女性に優しいものになりますように。そして、それに合わせて、男性もより生きやすい世の中になりますように。
これからも取材を続けていきます。
※掲載の内容は取材時点(2021年12月15日)の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、最新の情報は各店舗・各施設にお問い合わせください
文:HBCアナウンサー・金城茉里奈