こんにちは、書き手のマウラです。Sitakkeのパートナーメディア「DO-Life」で記事を執筆しています。
酪農や牛のイメージが強い十勝。でも意外にも馬との関わりと歴史が深い、そんな土地でもあるのです。
「十勝と馬」の関係性を観光コンテンツにしようと、この度モニターツアーが開催された、との事でお話を伺いました。
今回話してくださったのは以前、DO-Lifeの「馬車BAR」の記事でもお世話になった永田さんです。
マウラ)
永田さん。なぜ今回「馬」に特化した観光コンテンツのモニターツアーを敢行される事になったのですか?経費などが割とかかると容易に想像できるのでモニターツアーとは言え、簡単なことではないと思うのですが。。。
永田さん)
「地域資源の磨き上げ」を目的にした国土交通省観光庁の実証事業に採択されたので念願だった「馬に関する観光プログラム」を遂行することができました。
マウラ)
具体的にどのような内容で採択されたのでしょう?
永田さん)
大きく分けて二つのコンテンツで応募しました。
一つ目は 「帯広空港から十勝の畑の風景を眺めながらのリムジン馬車サービス」、
二つ目は二泊三日程度の「十勝で馬が働く文化と歴史に由来するアクティビティツアー」 です。
「リムジン馬車」は途中様々な場所へ立ち寄り、十勝のコアな魅力を伝えることにも役立ちます。
マウラ)
「空港からのリムジン馬車」はなんとなく想像がつきますが、泊まりがけでのアクティビティツアーはどんなコンテンツがあるのでしょう?
永田さん)
とにかく馬づくしの三日間です。
1日目は馬車に乗って帯広市の住宅街を巡る、帯広競馬場までの街馬車ツアー。ばんえい競馬場ではレースを観戦します。そして夜は馬車BARで楽しみます。
帯広市の住宅街を馬車がパカパカと走行する特別な風景。
ばんえい競馬レースを観戦。
繁華街での「馬車BAR」。
マウラ)
1日目だけでも本当に馬づくしですね。
永田さん)
2日目は「帯広の森」での馬搬体験。自分たちで木を伐る作業なども行い林業と馬との関わりに触れます。
その後は馬牧場の「ヒロユキモチダホースマンシップにてホースショーで馬とのコミュニケーションの取り方を学びます。
昔は馬が重たいものを運んだりして人の仕事を手伝っていました。
ホースショー。かっこいい!!
動物は言葉が喋れない分、距離感や触れ合い方を学ぶ事はとても大切。
永田さん)
3日目は「剣山どさんこ牧」で自然の中で暮らす馬との交流をします。以上でツアーは終わりです。
人と動物が共存する素晴らしい景色。
マウラ)
動物がメインのビジネスはどうしてもその事に違う意見を持つ方も出てきますが、永田さんはなぜ馬の事業をしているのですか?
永田さん)
十勝の古くからの馬文化は大きな魅力だと考えています。
それを伝える手段の始まりが馬車BARでしたが、馬と人が触れ合う機会になるこれらの事業はずっとやりたいと思っていました。
馬車BARを運営するようになって周りの反応もそれまでとは変わってきましたし、「十勝の馬」に興味を持ってくれる人も増えたと感じています。
今、無いものを生み出すにはまず試してみないと、と思っています。 今回タイミングよく国が求めている事業と自分の構想がマッチしたんです。
マウラ)
これだけのモニターツアーを開催して一番大変だったことはなんですか?
永田さん)
0から作るものだったので、関係各所や協力してほしい人たちに内容を説明したりイメージを共有するのが難しかったですね。でも最終的には同じイメージが持てたのでツアーはうまく行きました。
マウラ)
今回はモニターツアーということでしたが、この中で今後事業として実現しそうな事はありましたか?
永田さん)
長い時間がかかってたとしても、今回やった事はすべて実現するつもりです。 馬文化に触れるツアーに関しては2022年度中には事業化できると思っています。
マウラ)
これらツアー以外に今後やりたい事や展望などはありますか?
永田さん)
1月に「剣山どさんこ牧」で冬のプログラムを実験しましたが予定通りにはいきませんでした。でも将来的には冬の牧場でもキャンピングカーで寝泊まりしたりできるように考えていきます。
今後は馬に関するシンポジウムを開催予定です。
十勝には働く馬の歴史と文化がたくさんあって、それらを十勝の資源としてみんなで磨き上げて観光プログラムにしていけば、十勝に来る人が喜んで、地域の人も誇れる財産になるんだ!という考え方を、シンポジウムの機会で皆(地域の人と日本中の馬に関わる人)で共有したいですね。
馬がもっと身近になる十勝、がもうそこまできているのかもしれませんね。
全国の馬好きの皆様はぜひ十勝へ!!
0155-20-2600(ホテルヌプカ)
bashabar@nupka.jp
馬車BARホームページ