2022.02.03

出かける

新スポット誕生!道内で最後の1台、レトロ自販機奇跡の復活劇【美瑛】

自家製かきあげうどん24時間提供

美瑛町中心部の食品スーパー、花輪食品の三代目・花輪紀宏さん(写真)が、店舗前にレトロ自販機コーナーを開設しました。稼働しているのは、4年前に壊れた状態で譲ってもらった「うどん・そば自販機」。北海道に1台しか残っていない機種の復活は各方面の注目を集めており、美瑛町の地域おこしにつながる可能性も秘めています。

花輪さんがレトロ自販機の復活を思いついたのは、家業のスーパーで手軽に温かい食事を提供できないかと考えたのが始まり。レトロ自販機についてはテレビや動画サイトで存在を知る程度でしたが、調べるうちに全国にファンが多いこと、しかし稼働機は少なく、特に北海道では希少であることが分かりました。

そこで4年前に、道内で最後の自販機があった当別町の店に交渉し、きれいなまま残されていた機体を引き取ることに。休日や仕事の合間をぬって、製造会社が公開していた配線図を元に、ブレーカーや配線の交換、内部の掃除を行いました。自力では直せなかったお湯が出てこない不具合は、レトロ自販機マニアとして全国的に有名な神奈川県相模原市のタイヤ販売店社長の手助けもあって解決。みごと復活を遂げました。

調理をともなう自販機は屋内での稼働が義務付けられており、店舗改装にかかる200万円近い工事費用をまかなうため、クラウドファンディングも活用しました。花輪さんは「自分ひとりの力ではここまでたどりつけなかった。快く譲ってくれた持ち主、修理や相談にのってくれた相模原の社長、クラウドファンディングで応援してくれた全国の皆さんに感謝の気持ちを伝えたい」と話しています。

メニューは天ぷらうどんと天ぷらそば(1杯各350円)。道産小麦のうどんは艷やかなのどごしで、かき揚げは大きく食べごたえ十分。店舗とは入り口が別で、24時間営業です。今後は期間限定でトッピングのバリエーションを増やしたり、他の麺類やハンバーガーを提供する機体を増やしたりすることも考えています。「レトロ自販機を目当てに、美瑛まで足を運んでもらえたらうれしい」と花輪さん。問い合わせは花輪食品へ。

花輪食品

住所:美瑛町栄町1丁目
TEL:0166-92-1842
Instagram:@krono_mr

※掲載の内容はライナーウェブ掲載日(2022年1月19日)の情報に基づきます。
内容の変更が発生する場合がありますので、最新の情報は各店舗・各施設にお問い合わせください。

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