「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。
二十四節気の「大寒」を過ぎ、今は一年で一番寒さが厳しいころ。気温が下がることでさまざまなことが起こります。
1月20日~2月3日頃の期間は、二十四節気の「大寒(だいかん)」と呼ばれ、一年で一番寒さが厳しいとされています。気象庁の記録として残っている全国の最低気温は、1902年1月25日に旭川で観測された-41.0度。想像できないような寒さですよね。
気温が下がることでさまざまなことが起こり、生活にも影響を及ぼします。おおよその目安として、こんなことが言われています。
道内では、逆にこの寒さを利用して、氷や雪、寒さを活かした幻想的なイベントや楽しいイベント、町おこしが行われており、決して悪いことばかりではありません。ちなみに、札幌の寒さの記録は、1929年2月1日に観測された-28.5度。近年では、温暖化の影響もあるのかそこまで冷え込むことはなく、1954年を最後に-20度を下回ったことはありません。
温暖化が進むと、道内でもダイヤモンドダストが何年ぶりに見られた!とかオホーツク海で流氷が何十年ぶりに見られた!など今は毎年の冬の風物詩とされている現象が、珍しいニュースになってしまう可能性があります。
寒いのは体に堪えますが、それはそれで寂しいものです。「北海道では、冬でも暖かい部屋でアイスを食べる」と言われるくらい、冬の室内は気密性もあり暖かいですが、普段の生活でも少し暖房を弱めて暖かい服を着るなど身近なところから、環境にやさしい行動をとっていきたいところですね。
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協力:HBCウェザーセンター 気象予報士:児玉 晃
児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。