“ストレート”、“ウェーブ”、“ナチュラル”の3つに分けられる骨格タイプ。近年耳にする機会も増え、ご自身のタイプをご存知の方も少なくないはず。そんななかで、「骨格診断を仕事としている服選びのプロは、実際どんな服を選んでいるんだろう」と思ったことはありませんか?
そこで今回は骨格診断のプロ筆者が、日頃どのように服を選んでいるかを紹介しましょう。
筆者は3つの骨格タイプのうち、ストレートタイプ。世間一般のストレートタイプのイメージは、「直線的」「大人っぽい」「シンプル」が得意と思われている傾向があります。
ですが筆者は顔タイプ診断ではアクティブキュート。顔立ちが丸く幼いため、曲線的でカジュアルな服装が好印象です。ストレートタイプでイメージされている「クール・シンプル」だと老け見えすることもしばしば。
そんな顔と骨格の印象が乖離している筆者が商品を選ぶ際、形、色、素材という3つの要素にわけて考えています。
こちらは、ノーカラーのシンプルな春夏用コートです。
ストレートタイプは、上半身の前後の厚みが強いかたが多く、胸元からバストにかけて装飾が多い服だと着太りしてしまいます。こちらのコートは襟が無いノーカラー。かつフロントは顔周りがスッキリ着やせして見えるVネックデザインになっています。
筆者はカジュアルな印象を作るために洋服で色や柄を使うことが多いので、前を開けて着る機会が多い春夏コートは極力シンプルにしています。
またコットンは、ストレートタイプが得意ですし、カジュアルにも使える代表的な素材。そこも長年愛用している理由です。
こちらは秋冬に活躍する、ストレートスカートです。スカートの形で着痩せさせて、柄や色でカジュアルさを演出しています。
一般的にストレートスカートは大人っぽいイメージに寄りやすいのですが、カジュアルな印象にしたい筆者は、こういったチェック柄のストレートスカートが気に入っています。
またスカート丈は長いほど重心が下がります。ですが身長159センチと背が高くはない筆者にとって、このロング過ぎない丈がちょうど良い長さです。
さらにパーソナルカラーがスプリング軸のため、この暖色系の色が手持ち服と合わせやすいのもヘビロテしている理由です。
こちらは愛用歴15年の本革ブーツです。流行によっては登場しないシーズンもありますが、筆者の手放せないアイテムのひとつ。
骨格ストレートタイプのハリのある肌質と、本革のツヤは相性が良いことで知られています。筆者は過去にエナメルのブーツを持っていましたが、人工的な光沢がコーディネトしづらく、早々に手放しました。
さらに本革は、履くたびに形が持ち主にフィットしていきます。こちらもスカート同様、形は骨格に合いやすく、色はパーソナルカラーや顔のイメージに合いやすい作りです。
骨格診断は、スタイルアップさせるための手法です。形や重心バランスの取り方が、骨格診断の良さだと筆者は考えています。
しかしファッションアイテムは、色や素材という要素もとても重要。形+色+素材の3つの要素が、極力自分に似合うもので構成されていると、今回ご紹介したように長年愛用できるアイテムになります。どうぞ参考になさってください。
文:山本よしみ(aft色彩認定講師/着こなし美人ナビゲーター)
サロンHP:Refined
Instagram:@refined.colorstyle