家の中で最も生活感の出やすい場所と言えば、“水回り”。特に、キッチンは暮らしの様子がそのまま写し出される場所と言っても過言ではありません。
「キッチンの生活感をどうにかしたい!」というお悩みもよく伺います。そこで今回は、整理収納アドバイザーの筆者がキッチンの生活感の原因と対策を解説していきます。
キッチンで使用するゴム手袋や食器用のスポンジ。これらは、赤や緑といった派手な色が多いですよね。使われる“色”が多ければ多いほど雑多にみえやすくなってしまいます。また、派手な色のアイテムは自然と目線が誘導されるため、使う場所には注意が必要です。
“隠す”という手もありますが、毎日使うモノをいちいち出し入れするのは面倒ですよね。
おすすめの方法は、購入する時点で出しておいても気にならないデザインや色を意識的に選ぶこと。目的に合わせて選ぶ習慣がつくと、統一感のある空間を作りやすくなりますよ。
ついつい溜め込んでしまいがちな洗い物。シンクの中がスッキリしていたとしても、水切りカゴには食器が山盛りなんてことはありませんか? いつまでも片づかない洗い物も、生活感を感じさせる1つの原因となります。
一度に使う食器が少ないご家庭なら、所有する食器の数はなるべく少なく、1軍だけに厳選しましょう。洗う→使うのサイクルが短くなることで、シンクに食器を溜め込むことが少なくなるはず。
水切りカゴに放置してしまいがちなら、食器を戻す場所を見直してみましょう。ワンアクションで戻せる工夫をすれば、乾いたあとサッと片づけることができますよ。
学校のプリントや忘れたくない重要な書類など、冷蔵庫にペタペタ貼っていませんか?
キッチン家電の中で最も大きく存在感のある冷蔵庫。マグネットがくっつくのは確かに便利ですが、あれこれ貼っていては情報量が多く、お料理中も落ち着きません。
キッチンの生活感を抑えるには、この冷蔵庫の使い方がポイントとなります。
返信期限のある重要な書類など、どうしても冷蔵庫に貼っていたいという場合は、正面ではなく“側面”や“死角”を利用しましょう。
小さなホワイトボードを用意して、情報系はそちらに移動するのもオススメです。冷蔵庫の扉には極力何も貼らず、スッキリ使うことで生活感が払拭されますよ。
毎日使うキッチンだからこそ、使いやすさも見た目の心地よさも両立したいところ。“生活感”を気にしすぎて暮らしにくくなっては本末転倒ですから、自分の中でちょうど良いと思えるバランスを探してみてくださいね。
文:はせがわあかね(整理収納アドバイザー)
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