シマエナガといえば、顔が真っ白で〝雪の妖精〟ともいわれるいま人気の小鳥ですが、最近、ちょっと変わったシマエナガが注目を集めています。インスタグラム「北海道3大かわいい動物プロジェクト」で、1月12日に紹介された「きょうの1枚」は…。
顔が真っ白ではなく、眉毛のように〝黒み〟があるのです。ほらほら、こっちにも…。
これらは、実は同じ1羽のシマエナガです。ある地域でくらす、10羽くらいの群れに、1羽だけ、眉毛があるシマエナガがいるのです。すぐに愛称が決まりました…当然ですが「眉毛ちゃん」と。
もともとシマエナガは、生まれてすぐの時は、パンダのように目のまわりが〝黒み〟がかっているのです。こちらは巣立ったばかりのシマエナガの幼鳥の写真です。
ただ、雪が降り始める頃になると、シマエナガの顔の〝黒み〟は消えてしまい、真っ白に。〝雪の妖精〟と呼ばれるゆえんです。それでは「眉毛ちゃん」は、子どものころの〝黒み〟が、まだ残っている(人間で言えば、まだオシリが青い?)状態なのでしょうか?群れの中では、特にまわりの子たちより、動きが遅いとか、動作があどけないとか、そんな感じは見受けられないのですが…。
まあ、我々おぢさん達が色々考えても答えは出ませんが、でもこの「眉毛ちゃん」…、良く見ると、なんとも可愛らしく見えてくるではありませんか!
で、この「眉毛ちゃん」を知る仲間うちで、「眉毛ちゃんを探せ!」的なプチブームが、起こっているのです。
しかし、この「眉毛ちゃんを探せ!」ですが、決して楽ではありません。何しろシマエナガは、広いエリアを移動する鳥です。まずはその群れを探して、その中から「眉毛ちゃん」を探し出して、写真を撮る!
何と言っても、この大雪で、足もズボズボで林の中を探し回るのですから、おぢさん達の体力は消耗しまくりです。すでに、連日の雪かきですでにカラダはボロボロ…。なのに、そんなカメラおぢさん達の苦労もおそらく知らない「眉毛ちゃん」は、一瞬のポーズを決めては、ひらりと、再び林の奥へと優雅に飛び去って行くのです。
「まっ、眉毛ちゃん、ちょ、ちょっと待って〜っ!」
おぢさん達の悲鳴が、深雪の林に響くのです。
文:北海道3大かわいい動物プロジェクト事務局/ami_papa