2021.12.27
深めるこんにちは。学生ライターの結衣です。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、これまで当たり前だった「日常」の変化に戸惑っている人も多いはず…。私もそのうちの一人です。大学での対面授業が少なくなり、周りの人たちとコミュニケーションをとる機会がすっかり減ってしまった今。なんだか少し、さみしいような、凹んだような気持ちになるようなときもあります。
そんな日常の中で、私がたのしみにしていること。それは、お昼12時からHBCラジオで放送されている「カーナビラジオ午後一番!」を聞くこと。母の影響もあり、私は幼いころからこの番組のファンです。クスッと笑える軽快なトークはもちろんのこと、聞いている人の気持ちをなんだか明るくしてくれるような、パーソナリティの 山根あゆみさんの「声」と「キャラクター」が大好き! なんです。
ただ、長年のギモンだったことがあります。それは…山根さんといえば、「明るい」「パワフル」「元気」…のイメージだけど、そんな彼女も、凹んだり、ネガティブな気持ちになったりすることってあるのかなあ…?
今回は、そんなソボクなギモンをもとに、山根あゆみさんに直接(!)お話を伺ってきました。ドキドキです。
11月某日、札幌市・中央区にあるHBC本社を訪れました。出迎えてくれたのは…ニコニコ笑顔な山根さん!「え~!私なんかにインタビューしたいの?なんかイイ話、できるかなあ…。(笑)」と話すそのお姿は、いつもラジオで聞いてる「あの感じ」と一緒です!少しだけ自分の緊張が解けていくのを感じながら…、いざ、インタビュー開始!
―2004年にHBCへ入社、そこから2009年に(異例の!?)HBC社員パーソナリティとしてカーナビラジオのパーソナリティに抜擢された山根さん。現在に至るまで、ご自身ではどのように感じていますか?
山根さん)いや~まさか、自分がHBCのパーソナリティになるなんて思ってもいなかったですよ!もともと入社したきっかけはラジオが好きでHBCに入社したので、制作者になりたいと思ってたんです。営業部からついに憧れの制作部へ移動となったときに言われたのは、「喋ってほしい」と言われて。でも絶対嫌だ!と必死に抵抗しました(笑)私は、田村美香さんとYASUさんがやっている「カーナビラジオ」が大好きだったので、そこに私が入ることは、これは無理だ…と思いましたね。
―もとからパーソナリティになるのにはノリノリだったのかな?というイメージだったんですが、そうではなかったのですね。
山根さん)それは全然、全くなかったです!!(笑)ド素人が急に来てしまったの、メインMCのYASUさんをはじめ、周りのディレクターさん達が私に無理をさせないように気遣ってくれたのがすごく印象的でした…。そして、リスナーの皆さんもきっと「こいつ誰!?」と一番動揺されたと思うのですが、「この子を育てないといけない」という想いに溢れている人がとても多くて、番組に暖かく迎えていただきました。「頑張れ!」というメッセージもたくさんいただいちゃって…リスナーさんには感謝しかないですね。(泣)
―カーナビラジオ12年間の中で一番失敗してしまったエピソードや、今だから言える話などがあれば教えてほしいです!
山根さん)今だから言える話で言うと…カーナビラジオを始めて、平日は断酒を始めました(笑)基本的にはずっと断酒をしていたのですが、忘れもしない、とある年の7月下旬…。大通公園のビアガーデンで、その時に久しぶりに平日のお酒を解禁してみたんです。そしたら、久しぶりに飲んだらめちゃくちゃお酒が美味しかったあまり、酔っぱらってしまい、翌日、凄まじ~~~い二日酔いになって(笑)
その日のカーナビラジオ本番5分前、11時55分にトイレに行って吐いてしまいました(笑)なんとか本番には間に合って、放送することが出来ましたけど(笑)
いや~~二日酔いは怖いね〜(汗)
―山根さんといえば「明るい」、「パワフル」という言葉がすぐに浮かびます。その「明るさ」は天性のものなのでしょうか?
山根さん)私が元気なのは…多分、地元の倶知安町で育ったおかげですかね!倶知安町の街中から離れたところに実家があって、近所も離れているという環境で育ちました。実家には大きな田んぼがあって、田んぼの端いるおじいちゃんに「じいちゃーん!電話だよーー」と大きな声で叫んだり(笑)そういう環境で自然と明るく育ったのだと思います。
―そんなパワフルな山根さんでも落ち込んだりすることってありますか?
山根さん)「あーあ…」と思うことも沢山あるけど、だいたい寝たらリセットされるタイプなんですよね(笑)すごく悩んでいることがあっても、とりあえずお布団に入ってみようって。
あとは、落ち込んだり凹んだりしたときは、「自分」とすこし距離を置いて、客観的に自分を見てみることですかね。なんていうのかな、幽体離脱するようなイメージ(?)で、自分のことを観察してみるんです。そうして、凹んでる自分に対して「かわいそうに、大変だね〜」と声をかけて慰めてみると…なんとなく気持ちが、やすらぐというか。おすすめですよ。幽体離脱。(笑)
―コロナ禍になって家に籠ることも多く、気持ちの切り替え方が難しいと感じている方も多いと思います。山根さんが実践されている上手な「心の切り替え方」があれば教えてください。
山根さん)切り替えるという意味で、有効手段として思うのは、「実家に帰る」ことですかね~!豊かな自然を見て、羊蹄山を見て、空気を吸って、犬の散歩をすると結構スッキリして。特に夏は農作業に没頭するので、ラジオをつけて、リスナーに戻れる時間でもありますね。
―「帰る場所」があるってすごく羨ましいと感じました。私は今札幌に住んでいて親と同居しているので、「実家に帰る」という切り替え方ができないのですが、他におすすめの方法ってありますか?
山根さん)札幌市内の公園や、近郊の市町村へふらっと訪れてみることも良いかもしれませんね。近場でも、改めて足を運んでみることで、意外な発見ってたくさんあると思うよ、そこで、美味しいものを発見できたらまた最高だしね!!
あとは…落ち込んだときは、さっき紹介した、「幽体離脱」もぜひ試してみて!((笑)
―全部試してみます!(笑) 山根さん、ありがとうございました!
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取材・文:もんすけラボ学生メンバー 結衣(北海学園大学4年)
編集:なべ子(Sitakke編集部)