白老町のアイヌ文化発信拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)で12月12日、イルミネーションの点灯が始まった。アイヌ民族ゆかりの動物たちのシルエットが浮かび上がる幻想的な光景が広がった。
ウポポイの冬のプログラムとして、園内のチキサニ広場に設置した。1辺3.6メートルの木枠の立方体を10基並べ、薄い金色や青のLED(発光ダイオード)電球8万3000個を装着。アイヌ民族の物語に登場するヒグマやシマフクロウなど25種の動物をかたどった板を木枠に取り付け、電飾を光らせると、シルエットが浮かぶようにした。
ポロト湖を背景に輝く空間を楽しんだ札幌市の大学生榊原桃乃さん(21)は「とてもきれい。見られてラッキーでした」と話した。
点灯時間は午後3時半から5時。来年2月13日まで続ける。鑑賞は無料(ウポポイ入場料は必要)。