2021.12.26
育む2023年開業の「北海道ボールパークFビレッジ」で、あそび場づくりを担う「ボーネルンド」が、「あそび」のヒントをお届けする連載「あそびで育む 親子のきずな」。“あそびのプロ”である「プレイリーダー(※1)」が、おうち時間を親子で楽しめる「冬あそび」3選をご提案します。
こんにちは!ボーネルンドのプレイリーダー、村井です。普段はボーネルンドのあそび場や、幼稚園や保育園、自治体の子育てイベントなどでも、楽しいあそびのヒントや、子どもの発達にとってのあそびの意味をお伝えしています。
今回は、おうちで過ごすことが多くなる冬の時期、室内で楽しめる3つのあそびをピックアップしてお届けします。
今年は、冬になる前もおうち時間が多かったので、「あそびがマンネリ化してきた」「YOUTUBEやDVD、テレビゲームばかりになってしまう」と困っているママやパパも多いのではないでしょうか?
そんな声にお応えするため、アイデアを考えるのがなかなか大変な「からだ遊び」と「創作遊び」、「コミュニケーション遊び」をご紹介します。ぜひ親子でチャレンジしてみてください。
日常生活ではなかなかしないような、いろいろな体の動きにチャレンジするアイデアです。タオルとボールは、思わぬ方向に動くこともあって、予測できないおもしろさも。夢中で遊ぶうちに、からだもポカポカ温まりますよ。
【準備するもの】
・タオル ・ボール (・風船 ・ぬいぐるみなど)
【あそび方】
①2人でタオルの端を持って、ボールを乗せてゆっくりキャッチボールをしてみよう。
②上に浮かせて、ポンポン!何回できるか数えてみよう。
③交互に立ってしゃがんで高さを変えて、ボールを転がしてみよう。
ボールは意外と不安定です。お互いの息が合わないとボールが落ちてしまいますよ。
上手にできるようになったら、ゴールを決めてそこまで運んだり、風船やぬいぐるみなどボール以外のものを乗せてもおもしろいですよ。ポイントは、2人で声をかけあったり、相手の動きを見てタイミングを合わせることです。広いスペースがなくても、十分楽しめます。
つくる楽しさが味わえる、「創作遊び」は、成功も失敗もない自由な表現を楽しむあそびです。
どんな色を使ってもいいし、どんな点や線、形を描いてもいい。自分の気持ちのおもむくままに描くと、世界のひとつの作品ができあがります。「こうするとキレイ!」「次はこの色を使ってみよう!」「もっとやってみたい」と、わくわくが止まらないあそびをご紹介します。
【準備するもの】
・ティッシュペーパー ・水性マジック ・新聞紙 (・キッチンペーパー ・絵の具)
【あそび方】
①テーブルが汚れないように、新聞紙などを敷いておきます。
②2枚重なったティッシュペーパーを1枚ずつに分けます。
③ティッシュペーパーを折りたたんで水性ペンで自由に模様を描きます。
④そーっとペーパー開くと、きれいな模様ができあがり!
ティッシュペーパーは破れやすいので、やさしくゆっくり。
点々や線、図形などいろんな模様を描いてみよう!好きな色を使ってカラフルにしても楽しいですね。
開くまでどんな模様になるか分からないので、自分でもびっくり。偶然にできるいろいろな模様を楽しんでください。
ティッシュペーパーの折り方やマジックの濃さによって、模様や色の広がり方が違うのがおもしろいですね。キッチンペーパーや絵の具でチャレンジしても楽しいですよ。
最後に、大人も一緒に楽しめるコミュニケーションゲームをご紹介します。
このあそびは、YOUTUBEのように一方的に情報を受け取るのとは違い、相手のことを思いやるなど、双方向のやりとりが生まれます。人間の背中は、手のひらや顔に比べて感覚が鈍いので、どうしたら伝わるかな?と創意工夫が必要です!
【準備するもの】
・紙×2枚 ・ペン×2本 ・テープ
【あそび方】
①2人がペアになって、前の人の背中に紙を貼ります。
②後ろの人が前の人の背中の紙にひと筆描き、前の人は感じたままに描きます。ひと筆ごと交互に描きます。
③最後にどんな絵が描けたか見せ合いましょう。ピッタリそろうかな?
どんな絵が描かれているか、感じたままを表現してみよう。「大きさはどのくらいかな?」「まっすぐな線かな?」
背中に描くときの強さやスピード、大きく描くか小さく描くかで、同じ絵柄を描いても全く違った印象になります。
大きさや強さも変えてみたり、文字を描いたりしても楽しいですね。小さなお子さまとあそぶときは、最初に「たべもの」「どうぶつ」「赤いもの」「ひらがな」などテーマを決めてやってみよう。簡単な図形や絵から、だんだん複雑なものにステップアップしていこう!
いかがでしたか?アイデア次第で、おうちにあるモノを使って簡単にいろいろなあそびが生まれます。いろいろとアレンジして楽しんでみてください。
※1:プレイリーダー
ボーネルンドのプレイリーダーは、指導者ではなく、あそびが生まれるきっかけをつくる人。決まった遊び方を指示するのではなく、「こころ・頭・からだ」の成長につながるあそびを創出します。子どもの「おもしろそう」「やってみたい」という興味や関心、好奇心を喚起し、あそびの可能性を広げていきます。ボーネルンドのあそび場だけでなく、幼稚園や保育園、自治体の子育てイベントなどでもあそびの楽しさを伝える活動を行っています
文:ボーネルンド
編集:Sitakke編集部IKU
<関連記事>
・【お役立ちレシピ】リンゴの余った「皮」、そのまま捨てちゃうなんてもったいない!プロが教える活用レシピ
https://sitakke.jp/post/1838/?inarticle
・【モヤモヤ人生論】期待はずれ!」「お土産が何もないじゃないか!」オープン当初からクレームが絶えなかった道の駅…その後どうなった?
https://sitakke.jp/post/1922/?inarticle
・【シマエナガ】「日本最北の村」でも発見!つぶらな瞳が見つめる先には…?
https://sitakke.jp/post/1909/?inarticle
===