2021年も残すところあとわずか。この一年、思い描いた暮らしはできましたか? 「今年もキレイな部屋をキープできなかった」「片づけたけれど結局リバウンドしちゃった」と感じている方は、そもそも片づけの前提が間違っていたのかもしれません。そこで今回は、来年こそ片づけられる人になるための“片づけの基本” についてお伝えします。
「片づけ=収納」と思われがちですが、片づけで最も大事なのは整理なんです。整理とは、不必要なモノを取り除くこと。これを飛ばして収納から始めると、一時的にスッキリしてもまた同じ状態に戻る、いわゆる“リバウンド”の原因になってしまいます。
片づけたいエリアを決めたら、以下の順番で取り掛かります。
(1)モノを全て出す
(2)不必要なモノを取り除く
(3)収納する
モノの整理は、心の整理。片づけてもすぐに散らかってしまう方は、ぜひ“整理”を意識してみてくださいね。
片づけのプロの家はきっと、「毎日スッキリ整っているのだろう」と想像されがちですが、実際はそうではありません。
料理中のキッチンには様々な調理アイテムが置かれますし、子どもが遊んでいるときは床におもちゃが散乱しています。それが、普通。それでいいのです。
そこに“暮らし”がある限り、いつでもどこでもキレイなんてことは、基本的にはありません。目指すべきはいつもキレイではなくすぐ元の状態へ戻せるお部屋です。
子どもの成長や環境の変化など、ライフステージが変われば、使うモノも変わります。そうすると、ベストな収納場所や収納方法も変わってきます。「片づけの仕組みを作って終わり!」ではなく、収納は暮らしの変化に合わせて、常にアップデートしていくものなのです。
一度整えた空間でも、「ちょっと不便かも」「なんだか面倒くさい」と感じたら、それは見直しのサイン。このサインを見過ごさないよう、日頃から使い勝手や心地良さについて意識してみてくださいね。
片づけは、正しい知識をもって取り組むことが成功の秘訣です。基本を理解して、自分のペースで確実に進めていきます。
今年もみなさんお疲れ様でした。さあ、来年こそ“片づけられる人”になるべく、片づけの基本を意識してみてはいかがでしょうか?
文:はせがわあかね(整理収納アドバイザー)
ブログ:~暮らしのヒラメキ~
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【画像】nonpii / PIXTA(ピクスタ)