2026.05.04
みがく
札幌で芸妓をしております、「こと代」と申します。「芸妓」といえば、京都のイメージが強いと思います。
しかし北海道にも開拓期から道内各地に花柳界がございました。
現在は札幌のみになってしまいましたが、「さっぽろ 名妓連」には11名の芸者衆が所属し、毎日お稽古、お座敷などで活動しております。

連載「さっぽろ芸妓日記」では、札幌の花柳界の歴史や 文化などをご紹介していきたいと思います。お付き合いのほど、どうぞ宜しくお願いいたします!
人生で初めて、筋トレを始めました。
これまで特別なスポーツ経験はなく、学生時代は授業でスキーをするくらい。
ウインタースポーツは好きですが、日常的に身体を動かす習慣はありませんでした。
むしろ、運動なんてできれば避けて生きていきたい…!と思うほど、非常に面倒くさがりなところがあります。
そんな私が筋トレを始めたきっかけは、ふたつ。
ひとつは、健康のため。
仕事柄、食生活を含めどうしても不規則な生活になりがちです。
また、30代に突入し、もう20代の頃のようにはいかなくなってきたぞ…?という焦りから。
そしてもうひとつは、秋に控えている「札幌をどり」(2年ごとに開催している札幌芸者衆の踊りの会)です。
まだ内容については詳しくはお話しできませんが、今回はかなりアクロバティックな演目を踊らせていただくことになりました。

すでにお稽古に入っておりますが、飛んだり跳ねたり…。いつもヒイヒイ言いながらお稽古させていただいております。
せっかくいただいた大切なお役。
より軽やかに、より美しく踊れるように身体を絞り、しなやかに動ける身体を作りたいと思っています。

運動習慣が全くなかった私にとって、筋トレはまさに初心者からのスタートでした。
それでも、身体を動かすようになってから、自然と普段の食事にも気を配るようになりました。(同時に、いままでどれだけ怠惰な生活を送ってきたんだろう…ということも痛感しました。イタタ。)
身体は、日々の小さな積み重ねでできているのだなあと実感しています。
芸者という仕事は、時には朝早くから夜遅くまで白塗り姿で動きっぱなし!なんていう日も。実はとても体力勝負なのです。
だからこそ、日々のコンディションづくりはとても大切です。
私には憧れている立役(男役)のお姐さんがいるのですが、その方も、大きなお役をいただくと、それに向けて食事を整え、身体を絞るとおっしゃっていました。
いつまでもストイックなその姿勢に、とても背筋が伸びる思いがします。

身体のメンテナンスは、誰かに任せるものではなく、自己責任。
これからも健康に、長くこのお仕事を続けていくために。
そして、より良い踊りをお客様にお届けできるように。
自分の身体と向き合う時間を、これからも大切にしていきたいと思います。
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連載さっぽろ芸妓日記」
文:さっぽろ名妓連 こと代
編集:Sitakke編集部あい
<「こと代」プロフィール>
札幌生まれ、札幌育ち。2018年にお披露目して以降、現在も最北の花柳界「さっぽろ 名妓連」で芸妓として活動中。開拓期から続く北海道の花柳界文化をたくさんの方に 知っていただくべく日々奮闘中。飼い猫達と遊ぶことが日々の癒し。
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